近鉄不動産(大阪市天王寺区)と近畿日本鉄道(同)が10月14日、近鉄奈良線・河内花園駅東側の鉄道高架下で賃貸ガレージハウスの建設工事に着手したと発表した。
ガレージハウスは居住空間とガレージを一体化した物件で、車・バイク愛好家に人気のある形態。近鉄不動産は、2016(平成28)年1月完成の「近鉄☆プレミアムガレージハウス東大阪 弥刀」でガレージハウス事業に参入し、現在、2物件、各4戸を展開するが、鉄道高架下での建築は今回が初めて。
同物件は、河内花園駅から徒歩4分、大阪中央環状線まで車で3分の立地。鉄道高架下の有効活用の新たな形で、「車・バイク愛好家のガレージスペースとしての用途のほか、さまざまな趣味やテレワーク、作業場、オフィスなどの用途にも対応する賃貸物件」という。全国で70戸以上のガレージハウス供給実績があるLDK(東京都中央区)との共同企画で、LDKが手掛ける関西初のガレージハウスとなる。
つや消し黒色の鉄骨フレームが露出したデザインで、1階はガレージスペース、2階は住居スペース。ガレージは電動シャッターで、ホームセキュリティー完備。2階はリビング、キッチン、バス、トイレ、洗面所を備える。広さは、55.91平方メートルと66.07平方メートルの2タイプで6棟12戸。完成は来年3月、入居開始は来年4月の予定。
近鉄不動産では「近鉄奈良線をはじめ、大阪線、京都線、南大阪線、三重地区、名古屋地区へ、積極的にガレージハウス事業を展開していく予定」とし、高架下以外でも「土地の形状やエリアなど、適材適所で計画を検討する」という。