東大阪市は12月16日、新型コロナウイルスワクチンの接種に協力した近畿大学、大阪商業大学、ねじ専門商社のサンコーインダストリーに感謝状を贈った。
近畿大学は、同大学の学生と教職員のほか、地域市民や商店街関係者、保育施設の職員、近隣大学の学生に対し、職域接種を実施。大阪商業大学は東大阪市の集団接種会場設置のため、学内のホールを提供した。サンコーインダストリーは従業員への接種とともに、仕入れ先や東大阪市内の飲食店従業員へワクチン接種の機会を提供した。
野田義和東大阪市長は「大変な状況の中でワクチン接種は6割に届くかというところだったが、接種機会を増やすことが接種率を高めることになるということでご協力いただき、2回接種は8割近くいった。本当にありがたく感謝申し上げたい」と感謝の言葉を述べ、「職域接種に取り組んでいただいたところは、できれば3回目もお願いしたい」と今後の協力を求めた。
細井美彦近畿大学学長は「大学の使命というのは地域貢献もある。コロナのパンデミックを乗り越えていくことに協力できる機会を与えていただいた。3回目の接種も同じようにできるように調整していきたい」、谷岡学園の谷岡辰郎理事は「東大阪市からの依頼があり、役に立てるのであればと大規模接種の会場として提供した。市の大規模接種会場として3回目も使われるのであれば喜んでお使いいただきたい」と話す。
サンコーインダストリーの奥山淑英社長は「本社は大阪市内だが、東大阪に物流センターがあり全従業員の半分ほどは東大阪市民。日々の生活が安心できるものになってほしいという意味で、従業員、飲食店の方、仕入れ先の人たちを巻き込んで職域接種を行った。3回目は状況を見ながら要望があるなら行っていきたい」と話す。