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東大阪・旧河澄家で「端午の節句」展 甲冑や五月人形展示、卓上鯉のぼり作りも

地域の人から寄贈された五月人形

地域の人から寄贈された五月人形

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 東大阪市指定文化財「旧河澄家」(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で4月22日、企画展「端午の節句展」が始まった。

「棲鶴楼」に展示する河澄家に代々受け継がれてきた甲冑

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 2016(平成28)年に始まった同館での「端午の節句展」。庭には吹き流しや全長4メートルの鯉のぼり、土間の吹き抜けではひごいが泳ぐ。居室部分には、近隣の家庭から「子どもが成人して飾る機会がなく、ここで飾ってもらえれば」と寄贈された五月人形を展示する。新型コロナウイルス感染拡大により、2020年は中止、昨年は2日間展示した後、臨時休館となった。

 同館によると、同館が所在する日下町の旧行政区画・枚岡市の市史には、端午の節句について「四日の夜に、ヨモギとショウブを束ねて屋根に上げる。家によってはセンダンを加える。上げたショウブを下ろして、頭痛のまじないとして、女はそれを髪に挿したり、男は鉢巻にしたりした。また、かしわ餅とちまきを作って食べ、しょうぶ湯に入る」と記載があるといい、「枚岡市史が昭和40年3月の発行なので、少なくともそれ以前に枚岡市域でそのような行事が行われていただろう」という。

 今年は、居室部分に昭和50年代以降の7組の五月人形を展示。同館統括責任者の堀木昌彦さんは「ゴールデンウイーク中はたくさんの人が来るので、年中行事の端午の節句の飾りを比較して見てもらえるような展示にした」と話す。五段飾りと三段飾りのよろい飾りの周りには多くの道具が並んでいるため、それぞれの道具の名称を記載したパネルも用意する。

 奥座敷の「棲鶴楼(せいかくろう)」では、河澄家に代々受け継がれてきた甲冑(かっちゅう)「当世具足」を床の間に展示。かぶとの両側にある吹き返しには、河澄家の家紋で、武士の間で人気のあった「沢瀉(おもだか)紋」が見られる。シモダイドコには段ボール製の甲冑とおもちゃの刀を用意し、記念撮影ができるスポットとした。

 4月24日13時からは、近畿大学峰滝ゼミの学生による「卓上鯉(こい)のぼり作り」ワークショップを開催。14時からは、アンサンブルビバーチェによるコンサートを開く。参加無料。定員20人。参加には、電話または問い合わせフォームからの事前申し込みが必要。

 堀木さんは「近隣の人々から寄贈してもらったバリエーションに富む五月人形を、この古民家の雰囲気の中で楽しんで見てほしい」と話す。

 開館時間は9時30分~16時30分。月曜休館。5月5日まで。

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