見る・遊ぶ

小阪楽器店布施本店にラッピングピアノ展示 東大阪市内企業が外装手がける

写真左から、印刷・施工を担当した精巧社の田中晴彦さん、濱田彩歌さん、小阪楽器店の南千里社長、精巧社の西崎光彦社長

写真左から、印刷・施工を担当した精巧社の田中晴彦さん、濱田彩歌さん、小阪楽器店の南千里社長、精巧社の西崎光彦社長

  • 15

  •  

 近鉄布施駅近くにある小阪楽器店布施本店(東大阪市長堂1、TEL 06-6783-1461)が7月20日から、店内にラッピングピアノを展示している。

側面やイスにもラッピングを施す

[広告]

 小阪楽器店は1962(昭和37)年に東大阪の小阪で開業。1972(昭和47)年に本店を布施に移し、現在4店舗を運営するほか、8カ所で音楽教室を開く。布施本店では、ピアノ、電子ピアノ、キーボード、ギター、ウクレレ、楽譜類などを販売し、子どもから大人までを対象にレッスンを行っている。

 創業者の父、兄に続き、現在同社を経営する南千里社長は「みんなで弾けるようなピアノにしたい」と、以前勤めていた粘着フィルムの開発・製造を手がける日榮新化(若江東町6)と、そのグループ会社で農業機械や建設機械用のラベル印刷を主とする精巧社(同)にラッピングを依頼。デザインはイラストレーターのIBUさんに依頼した。

 グリーンを基調とする前面部分、側板、天板をフルラッピングした1台目のラッピングピアノは昨年10月に完成し、小阪楽器店アリオ八尾店(八尾市)に展示。普段は店内に展示しており、クリスマスには同ショッピングモールのイベントで活用した。アリオ八尾店に固定で展示していることから、ほかの店舗にも置けるよう、ヤマハアップライトピアノU30Aをベースに2台目を製作した。南社長は「ラッピングピアノを見て生徒がかわいいと集まってきたり、いくらでラッピングできるのかといった問い合わせがあったりした」と話す。

 印刷・施工を担当した精巧社の田中晴彦部長は「ストリートピアノなどは黒いピアノをそのまま置いている場合が多く、アートピアノはペインティングが多い。部分的にシールを貼るなどはあるが、フルラッピングはまだ少ないのでは」と話す。ラッピングシートは1300幅の1枚ものに出力をし、ラミネート加工をしたもので、「車のラッピングは水貼りができるがピアノではできず、曲面が多く、絵柄を合わせるのに苦労した」と明かす。精巧社の西崎光彦社長は「普段BtoBの仕事をしているので、一般の人の目に触れるものを作るのが面白く、今回の仕事はうれしい」とほほ笑む。

 今後は小阪楽器店の各店舗での展示や音楽教室のコンサートなどで使う予定で、「要望があればイベントへの貸し出しなども検討していきたい」と南社長。

 布施本店の営業時間は10時30分~19時。木曜定休。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース