ジャパンラグビーリーグワン・ディビジョン1の花園近鉄ライナーズ(以下、ライナーズ)が12月16日、開幕を前に意気込みを語った。
フェイス オン ナンバーズを採用したジャージーを着用する野中翔平選手とウィル・ゲニア選手
昨季ディビジョン2で優勝し、今季からディビジョン1で戦うライナーズ。会見に登壇した飯泉景弘GMは「5シーズンぶりにトップのディビジョンで戦えることをとてもうれしく思っている。今シーズンは総勢96名でチーム目標トップ4を目指している。昨シーズン同様、ワクワクするアタッキングラグビーで見ている人たちに感動していただけるようなゲームができたら。試合だけでなく、昨年同様、ホームゲームの時には試合会場外でハッピーパークを同時開催し、さまざまなイベントを開催して見に来ていただくファンの方々に喜んでいただけるような試合運営を心がけている」と話す。
水間良武ヘッドコーチは「チーム理念に『感動』がある。皆さんに感動を届けるようなラグビーをしていきたい。試合は勝つか負けるかしかないが、ただ結果だけでなく、プロセスも大切にしていく。そのようなラグビーをしていくので会場で感じていただけたら」と来場を呼びかける。8月にアキレス腱(けん)を断裂したSO(スタンドオフ)クウェイド・クーパー選手については「2月ごろには走れる状態で帰ってくる。スーパースターは遅れてやってくるので楽しみにしてほしい」と笑みを浮かべる。
キャプテン2シーズン目を迎える野中翔平選手は「感動というのは僕たちがコントロールできることではないと思っているので、まずは自分たちが自分自身やチームメイトに鳥肌の立つようなプレーや行動をし、シーズン中も成長して最終的にチームの目標のトップ4を達成したい。ディビジョン1に久々にきたチームがトップ4という目標を口にして、多くの人ができないのではないかという雰囲気があると思うが、その雰囲気にのまれずに、自分たちがやってきたことを信じてやりたい」。SH(スクラムハーフ)ウィル・ゲニア選手は「ディビジョン1は今までと違う。エネルギーや、やる気という部分がチームからもチームメイトからも感じられ、ただただ楽しみ」と話した。
この日は、今季ジャージーに「フェイス オン ナンバーズ」を採用することも発表した。フェイス オン ナンバーズは、背番号に選手たちの小さな顔写真をプリントしたもので、2019年ラグビーワールドカップで南アフリカ代表・スプリングボクスが採用したことで話題になった。日本のスポーツチームでフェイス オン ナンバーズを採用したのはライナーズが初めてという。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)は、来年1月8日・14日・22日に開催する花園開幕3連戦で、MUFG主催イベント「MUFG ONE PARK in HANAZONO」を開催すると発表。「スポーツ満員プロジェクト in 関西」の取り組みの一環で、試合前には競技にラグビーの要素を取り入れる「ラグビー運動会」、試合終了後には、ライナーズの選手やOBによるトークショーやラグビー教室などを行う。対象は小学生以上、いずれかのイベント参加者は無料で観戦できる。各日先着2000人。要事前申し込み。
開幕試合は12月18日、柏の葉公園総合競技場(千葉県柏市)でNECグリーンロケッツ東葛と対戦する。