東大阪市立日新高校ラグビー部の生徒と指導者が12月25日、全国高校ラグビー大会会場の東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南1)の清掃活動を行った。
同取り組みは、スタジアム管理スタッフから「鳥のふんなどが多く、清掃が大変だ」と聞いた東大阪市教育委員会学校教育部高等学校課課長の奥井幸史さんが「市立の学校なので手伝いができたら」と企画。今年1月、ジャパンラグビーリーグワン開幕前に1回目の清掃活動を行い、11月には交流のある近畿大学附属高校と金光藤蔭高校のラグビー部にも声をかけ、103人で約2万2000席ある第1グラウンドの観客席を掃除した。
第102回全国高校ラグビー大会は12月27日に開幕。今回は1回戦から観客を入れて開催することから、「来場者に快適に観戦してほしい」と開幕直前の清掃活動を行った。
この日はラグビー部の生徒と指導者計25人が参加。座席の拭き掃除や通路の掃き掃除、ゴミ拾いのほか、通路についた鳥のふんの汚れなどを、ブラシを使って入念に落とした。
清掃活動に参加した2年生でキャプテンの大久保凜さんは「自分たちと同じ高校生が全国大会でこのグラウンドを使うので、試合を見にくる人のために掃除した。出場する選手には自分たちが出られない分、全力で優勝を目指して頑張ってほしいし、自分たちも来年花園に出場できるよう頑張りたい」、1年生で副キャプテンの林翔吾さんは「自分たちの地元でよく使わせてもらっているので、気持ちよく試合観戦してほしいと掃除した。すごく汚れていて、なかなか汚れが落ちないところもあったが落ちた時はやりがいを感じたし、みんな一生懸命やっていたのでよかった」と話す。
奥井さんは「まずは自分たちがやってみて、今後、市民ボランティアの方などにもこの取り組みが広がっていけば」と話す。
同高校ラグビー部は大会期間中、ラグビー場南側の噴水広場の清掃ボランティアにも参加する予定。