体操女子日本代表としてオリンピック2大会に出場した杉原愛子さんが講師を務める初心者向け体験型スポーツイベント「してみる」が2月25日、東大阪アリーナ(東大阪市中小阪4)で開かれた。
東大阪市では子どもたちにスポーツの魅力を知ってもらおうと、2019年から同イベントを開催。大阪ガス陸上クラブの朝原宣治さん、プロ野球のオリックス・バファローズ、バドミントンの前田美順さんなど、元日本代表選手やトップアスリートを講師に招き、開催してきた。
今回は、東大阪市出身で市スポーツみらいアンバサダーを務める杉原愛子さんが講師を務めた。2部制で行われ、申込者数260人の中から抽選で選ばれた小学1年~3年の児童30人が第1部に参加。杉原さんが「体操をしている子もしていない子もいるので、まずは体操を楽しんでもらいたい。一緒に頑張りましょう」と声をかけ、体操教室が始まった。
参加した児童は、前半、ジャンプや柔軟体操、前転、側転などのマット運動、後半は、とび箱に挑戦。最後は杉原さんが児童と保護者の前で実演し、「これを機に体操教室に通ってもらえるとうれしい」とあいさつした。
東大阪市内在住、小学2年男児と4歳女児の父親は「息子は今、ラグビーとスイミングを習っているが、いろんなスポーツをやってみてほしいと申し込んだ。初心者向けで体操を始めるきっかけになるいいイベントだと思う。楽しさを教えてくれてよかった」、参加した男児は「とび箱が楽しかった。先生の教え方が分かりやすかった」と笑顔を見せる。
体操教室を終えた杉原さんは「杉原愛子の体操教室というのは初めてだったので緊張や不安も少しあったが、子どもたちの笑顔が見られたので安心している。自分が生まれた東大阪市で講師となって教室を開けるということはとてもありがたい。野球やサッカーのように体操をメジャースポーツにしていきたい気持ちが強いので、機会があればこれからもしていきたい」と意欲を見せる。