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東大阪ブランド、新たに9製品認定 骨盤ベルトや金網職人が作るフライヤー

東大阪ブランド認定式の様子

東大阪ブランド認定式の様子

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 東大阪市内の事業者が作った製品を市がブランド認定する「東大阪ブランド」に、新たに6社9製品が認定された。

認定式の様子

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 「東大阪ブランド」は、認定することにより製品の価値を高め、市内事業者の製品開発を促進するとともに、ウェブやイベント出展などでのPRや販路開拓につなげることを目的に創設。認定区分は「プラスアルファ」「オンリーワン」「ナンバーワン」の3つがあり、さまざまな分野の専門家で構成する認定審査委員会の審査を経て決定する。

 募集は毎年度2回行い、2月の認定審査会では6社9製品を新規認定。マタニティーケア用品・ベビーケア用品を製造する青葉(東大阪市菱江4)は、妊娠・出産によって緩んだ骨盤を支える骨盤ベルト「トコちゃんベルトII」がオンリーワン認定された。商品を考案したのは京都大学医学部付属病院の助産師で、妊娠中や産後に腰痛で悩む人が多いという現場の声から誕生した商品だという。

 溶接金網・ひし形金網メーカーのイゲタ金網(西堤学園町1)は、交点を全て溶接し、より細い線径で強度を維持できる「ファインメッシュ」と、キャンプ好きの金網職人が考案したメスティンフライヤーが認定された。石見大田工業(若江南町1)は、同社が取得する特許技術を用いて空間環境を改善させた2次加工石こうボード「リラックスウォール」で認定を受けた。

 オーダースーツ専門店「大阪ソーイング」(小若江4)は、近畿大学との産学連携で大学生のニーズから誕生したスーツや、応援団向けのオーダー学ランなど3製品が認定された。同社の学ランは関西をはじめ、西は九州まで、広く西日本の大学から注文を受けているという。カワキタ(荒川2)は、ショルダーバッグの上部を畳むと乳幼児が座れるキッズシートになる抱っこ補助バッグ、マグライフ(中鴻池町1)は、直接印刷できる耐火マグネットシート「マグチェンジシート」で認定。マグチェンジシートは、季節に合わせた風景の写真を印刷し、ホテルのエレベーター内や病院、介護施設の壁面などで使用することを想定している。

 3月30日に行われた認定式で野田義和東大阪市長は「しっかりと東大阪ブランドの価値を高め、国内外で販路拡大に努めていきたい」と話した。

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