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東大阪の和菓子店がもち米の田植え 地域住民も参加、収穫後は赤飯やおはぎに

田植えの参加者

田植えの参加者

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 近鉄奈良線若江岩田駅近くの和菓子店「菓匠庵 白穂(しらほ)」(東大阪市若江本町1)が6月17日、東大阪市内の水田でもち米苗の田植えを行った。

田植えの様子

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 店主の新澤貴之さんは、イチゴ、ブルーベリー、玉ネギ、ジャガイモなど東大阪産の食材を使い、地産地消の和菓子作りに取り組んでいる。東大阪でもち米を栽培する農家がなく、「地域の人と一緒に育てられたら」と昨年初めてもち米を栽培し、収穫した約750キロのもち米を同店で販売する赤飯に使った。

 「昨年はヒヨクモチという品種のもち米を植え、赤飯に使う時にはこれまで使っていた羽二重もちとブレンドした。今年は両方のもち米を植える」と新澤さん。同店のSNSとウェブサイトで田植えの参加者を募集し、市内在住の親子連れや取引先など30人が参加。青空の下、農家の西田雄一郎さんから指導を受けながら泥だらけで田植えに挑戦した。

 「田んぼラグビーの経験はあるが、田植えは初めて」という東大阪市内在住の小学3年男子児童は「すごくすごく楽しくて、頭がパンクするかと思うぐらい楽しかった。泥が付いたり、植える時にブチュッとしたりするのが楽しい。稲刈りも絶対に来たい」と興奮気味に話していた。

 新澤さんは「田植えを経験する子どもが少なく、食育というほどではないが、白穂を通じて体験してもらいたいと企画した。どうやってできるか知ってもらって、食べ物の大切さに気付いてくれるきっかけになれば」と話す。

 稲刈りは新たに参加者を募集し、10月下旬に行う予定。田植えと稲刈りの参加者には赤飯の引換券を進呈する。今年植えたもち米を使う赤飯は12月から販売する予定。新澤さんは「今年のもち米は、おはぎや桜餅にも使う予定。将来は、もなかの皮にもしたい」と意欲を見せる。

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