ジャパンラグビーリーグワンの花園近鉄ライナーズ(以下、ライナーズ)が7月10日、向井昭吾ヘッドコーチの就任会見を東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南1)で行った。
向井新ヘッドコーチは、東芝府中(現・東芝ブレイブルーパス東京)監督時代に日本選手権3連覇を果たし、2000(平成12)年には日本代表監督に就任。2019年から2021年は、コカ・コーラレッドスパークスで指揮を執った。
ライナーズはディビジョン1昇格1年目の昨季、1勝15敗で最下位に終わり、入れ替え戦を制して1部に残留した。
会見で向井新ヘッドコーチは「(前チームの廃部で)これでトップの指揮はなくなるのかなと思っていたところ、花園近鉄ライナーズに呼んでいただき、またラグビーの血がたぎった。今までの経験値をライナーズにすべて注入し、昨年は最下位だったが1つでも2つでも上に向けていけるようなチームに変わっていければ。ライナーズは『漢(おとこ)』というイメージ。男の中でも、もう少しスマートな男に変えていきたい。ダンディーな男で、かっこいいなと憧れられるような、知的な部分も出しながら激しい部分も出すというチームになれば。その経過も含めて見ていただきたい」とあいさつした。
次シーズンについては、「100何十トライもされるチーム。ディフェンス力が一番下というところで、トップ4のチームとどれぐらい差があるかというのを埋めないと勝つ訳がない。そのあたりを選手自身が理解して、差を絶対埋めてやると自分たちの中から出てこないと。(2大目標は)近鉄を強くするということと、日本代表を多く輩出すること。そういう選手がどんどん増えていくと強くなるだろうし、みんなのモチベーションも上がってくる。そこに選手を引き上げてあげたい」と意気込みを見せる。
「ラグビーだけというよりは、地域の人がライナーズの試合がある日は見に行こうというような、スペインのバルサ、カープの市民球場のような形でみんなに注目していただいて、それを糧に僕たちが頑張れるというようなチームになっていければ」とも。