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みどり清朋高校生徒が高齢者向けヒーローショー 東大阪の介護施設で披露

「デイサービス生き活き」での高齢者向けヒーローショーの様子

「デイサービス生き活き」での高齢者向けヒーローショーの様子

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 大阪府立みどり清朋高校(東大阪市池島町)地域貢献部が9月2日、通所介護施設「デイサービス生き活き」(吉田1)で高齢者向けのヒーローショーを開催した。

ショーの途中にストレッチの時間を取り入れた

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 昨年から活動を始めた同校の地域貢献部。同部顧問の野口雄史教諭は10年前、府立樟風高校(鷹殿町)講師時代に生徒と共に「瓢箪山戦隊ショウフウジャー」を結成し、デイサービスや保育園、地域のイベントなどに出演したほか、清掃や自然保護などのボランティア活動を行ってきた。昨年4月、みどり清朋高校に異動になり、「ボランティア活動は運動神経もいらないし、真面目なら誰でもできて達成感が得られる。生徒を成長させる」と、同校になかった地域貢献部を作った。

 「デイサービス生き活き」での活動には野口教諭と2年の生徒2人が参加し、昼のレクリエーションの時間に、中河内戦隊「セイホウジャー」のヒーローショーを開催。高齢者施設での公演について野口教諭は「どこか懐かしさを感じてもらえるように昔の音楽を使い、動きをシンプルにしてゆっくり話すようにした」という。怪人にストレッチパワーを奪われ、体が動かなくなったセイホウレッドを助けるため、利用者と一緒にストレッチをしてパワーを取り戻すなど、高齢者向けに内容を変えて演じた。

 ショーの進行を務めた2年の生徒は「緊張したけど、こういう経験は部に入っていないとできないので楽しい。将来、仕事にも生かせると思う」、怪人役の2年男子は「保育園とは違って相手が大人で、泣かれないので思いっきりできた」と話す。野口教諭は「恩智川の清掃活動や環境保護活動もしており、東花園でのキャンドルナイトも考えている。セイホウジャーも含め、いろいろな形で地域に貢献できたら」と話す。

 今回の取り組みは、同施設を運営する土屋(岡山県井原市)と資本業務提携をするプラスロボ(東京都港区)が運営する介護福祉特化スキルシェアサービス「スケッター」を活用した。「スケッター」は、すきま時間を活用して働きたい、スキルをシェアしたい有償ボランティアと、洗濯や清掃、麻雀・将棋の相手、レクリエーションなど、介護資格が必要ない業務があるが人手不足に悩んでいる介護施設をマッチングするサービスで、活動の場を広げたい同校と、人材不足を解決するための学生連携モデルを探る同施設とのマッチングにより実現した。

 同施設を運営するノーマルライフの杉隆司社長は「レクリエーションのボランティアは今回が初めて。体を動かしたり、声を出したりして、みんなテンションが上がっていた。スタッフにもいい刺激があって、マンネリ化を防ぐことができた」と話す。

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