ジャパンラグビーリーグワン「花園近鉄ライナーズ」の選手が10月17日、東大阪市内の水田で東大阪市立上四条小学校の5年生児童と稲刈り作業を行った。
東大阪市農政課と東大阪の農家・西田雄一郎さんが農業振興の啓発と食農教育を目的に、田植えから、草取り、収穫、調理実習まで、一連の農作業を小学生に体験してもらおうと企画。農政課から市花園・スポーツビジネス戦略課に相談があり、積極的に地域貢献活動に参加する花園近鉄ライナーズや、作業用品を手がける「たまゆら」(枚方市)、土壌改良材を手がける「サンエス石膏」(姫路市)に協力を仰ぎ、水田近くの上四条小学校の児童と米作りに取り組むことになった。
6月には、西田さんと花園近鉄ライナーズの牛窪心希選手、井上優士選手、梅村柊羽選手と小学5年生の児童約40人が顔合わせをし、田植えと7月の草取り作業を一緒に行ってきた。
「今日稲刈りをすればおいしいご飯が食べられるので頑張りましょう」との呼びかけから始まったこの日は、西田さんから稲の刈り方を習った児童たちが軍手と鎌を受け取り、井上選手、梅村選手と一緒に作業を行った。
稲刈り後には西田さんから農家の仕事についての話があり、熱心に耳を傾けていた児童たちから、やりがいのある作業や農家をしていて大変なこと、この田んぼでどれぐらいの米が収穫できるか、稲を刈った後の根はどうするのか、など多くの質問が寄せられた。
回数を重ね、ニックネームで呼び合うなど選手と打ち解けた様子の児童たちは「初めての稲刈りでできるか分からなかったが、ライナーズの選手と一緒にできて楽しかった。(井上選手の稲刈りは)上手だった」と笑顔を見せていた。
12月には収穫した米を使って調理実習を行うほか、西田さん、ライナーズの選手による食育講義を予定している。