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花園近鉄ライナーズが東大阪の小学生と調理実習 選手による食育の授業も

調理実習に参加した梅村柊羽選手

調理実習に参加した梅村柊羽選手

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 ジャパンラグビーリーグワン「花園近鉄ライナーズ」の選手とスタッフが12月14日、東大阪市立上四条小学校5年生の児童と調理実習を行った。

ゆでたサツマイモを児童と一緒に成形する井上選手

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 東大阪市農政課と東大阪の農家・西田雄一郎さんが農業振興の啓発と食農教育を目的に、田植えから、草取り、収穫、調理実習まで、一連の農作業を小学生に体験してもらおうと企画した授業の一環。花園近鉄ライナーズからは、牛窪心希選手、井上優士選手、梅村柊羽選手、スタッフの村下雅章さんが参加し、6月に田植えを、7月に草取りを、10月に稲刈りを、5年生2組約40人の生徒と一緒に行ってきた。

 授業はクラスごとに行われ、調理実習の授業では初めに牛窪選手が「泥んこになりながら一緒に植えたお米をいっぱい食べましょう」とあいさつ。収穫した米が炊けるまでの間に、地元で取れたサツマイモを使ったスイートポテトの作り方を習った。児童らは選手とともに、サツマイモをゆでたり、つぶして成形したりしながら、自分たちで作ったスイートポテトをおいしそうに試食していた。

 井上選手と梅村選手が講師となった食育の授業では、アスリートと食をテーマに、体に必要な栄養素がどのような料理に含まれているか、どのように食べると効率よく摂取できるかなどを学んだ。児童からは、「夜は寝るだけなのになんでご飯を食べるんですか」「練習前は何を食べるんですか」「おすしは最高何皿ぐらい食べられますか」など、食事に関する質問のほか、「試合中に集中力が切れたらどうしていますか」といった質問や、「胸の筋肉は動かせますか」というリクエストが出るなど、終始、子どもたちと会話をしながら授業が進められた。

 4時間目の後には、自分たちが田植えから携わったご飯と給食を一緒に食べた。西田さんが「みんなが育てたお米、おいしかった。地元にもおいしいお米があるので食べてほしい」とあいさつした後、牛窪選手から「みんなをウッシーシートに招待します」と、試合のチケットを進呈した。昼休みには運動場に出て、ドッジボールやバスケットボールなど一緒に体を動かしながら、交流を深めた。

 「自分たちが作ったお米なのでおいしい」と、ご飯と給食を食べた井上選手。ご飯を5杯食べたという男子児童は「もちもちしている。体中がかゆくなったけど草取りが一番楽しかったのでまたやりたい。一緒にお米を作って楽しかったので、ラグビーの試合も見に行った」と話していた。ラグビースクールに入っているという児童は「ライナーズのファン。一緒にできて楽しかった」と笑顔を見せた。

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