「ちゃんこ酒場 須磨」(東大阪市下小阪5、TEL 080-9445-0024)が3月3日、近鉄奈良線八戸ノ里駅近くにオープンする。
神戸市須磨区出身で元高田川部屋力士・須磨ノ海の大西遼さんは2022年3月、力士を引退し、5月に「おでんとホルモン煮 須磨」(小阪本町1、以下、1号店)を出店。「相撲をやめたらちゃんこ屋というのはレールに乗っているようで嫌だった。相撲部屋でずっとちゃんこを作っていたので作りたくなかった」と大西さん。自身の好きなおでんとホルモンの店を出店した。
店では、20種以上のおでんやホルモン煮、一品メニューなどを提供し、地域のイベントでは、現役の頃から続けているちゃんこ鍋の振る舞いや「ホルモンカレー」の販売などを行ってきた。大西さんは「お店ではお客さんに作ってほしいと言われた時だけちゃんこを作っていたが、そろそろかなと、ちゃんこ屋のオープンを決めた」と話す。
1号店は立ち飲みスタイルの店だが、新店はカウンター席とテーブル席を合わせ19席を設ける。ちゃんこ鍋は高田川部屋のちゃんこ鍋をベースにしているが、「相撲部屋のちゃんこは稽古の後で汗をかいているので味が濃い。現役時代から僕が作る料理は味がやさしいと言われていたが、万人受けするよう味付けを変えている」と大西さん。
メニューは、鶏ガラベースの高田川部屋名物「塩ちゃんこ」(1人前=2,200円、2人前~)、塩ちゃんこにとろろを入れる「雪見ちゃんこ」(1人前2,500円、同)。シメは、うどん、中華そば、雑炊から選ぶ。相撲部屋で食べていたというハンバーグやニラ玉などの大皿料理や刺し身など、日替わりで一品料理を4~5品用意する。
「体の細い力士を大きくするために作るちゃんこ」という甘辛いしょう油ちゃんこ「ソップ炊き」、「みそちゃんこ」(以上、1人前=2,200円、2人前~)は予約が必要。
大西さんは「おでんの店は立ち飲みだったので子どもが来られなかったが、ちゃんこは家族連れや外国人も来てくれるのでは。気軽に来てくれて、あの店のちゃんこ、うまかったなって言ってもらえたら。夜の営業に慣れたらランチもやりたい」と意欲を見せる。
1号店では3月1日・2日、新店オープンの記念企画としておでん全品半額、新店では3月3日・4日に対象ドリンク1杯無料サービスを行う。
営業時間は17時~24時。