東大阪市内の事業者が作った製品を市がブランド認定する「東大阪ブランド」に4月25日、新たに10社18製品が認定された。
「東大阪ブランド」は、認定することにより製品の価値を高め、認定製品の販路開拓につなげるとともに、「モノづくりのまち東大阪」の都市イメージの向上を図ることを目的に創設。毎年6月と11月に新たな認定製品の募集を行い、さまざまな分野の専門家で構成する認定審査委員会の審査を経て決定する。認定区分は「プラスアルファ」「オンリーワン」「ナンバーワン」の3つで、現在、95社165製品が認定されている。
4月25日には、東大阪市役所本庁舎(東大阪市荒本北1)で2回に分けて認定式を行い、前半の部では5社9製品に認定証を贈った。
自転車用品を手がけるオージーケー技研(高井田本通6)は、「ふたごじてんしゃ アシスト」がオンリーワン認定を、自転車用チャイルドシート「グランディア ゼロ プラス」がプラスアルファ認定を、それぞれ受けた。「ふたごじてんしゃ」は幼児2人を乗せることができる三輪自転車で、外出や移動が大変という多胎家庭の悩みを解決したいと開発。日本で初めて安全基準「BAA」の認定を受けた幼児2人同乗用三輪自転車製品で、昨秋、電動アシスト付きを発売した。
プラスチック成形と金型製造を手がける片山商会(加納5)は、「年末になったらまとめて捨てられるクリアファイルを見て、エコにつながれば」と開発した「インデックスクリップ&ファイルジョイント」で、プラスアルファ認定を受けた。不要になったクリアファイルの再利用を目的とした製品で、収めた書類を分かりやすく分別するインデックスクリップと、クリアファイルの端に取り付けてリングファイルに収納することができるジョイントをセットにした。
磁石応用製品の設計から組み立てまで自社で行う下西製作所(若江東町6)は、マグネットコンベヤー「マグネポータ」がプラスアルファ認定を受けた。磁石を応用してねじなどの部品を高い位置に搬送する装置で、外部に回転機構がないため安全で、垂直搬送のため省スペースで設置できる。磁石で吸着するため部品が挟み込まれることがなく、部品に傷が付きにくいなどの特徴がある。
アルミ格子材を使ったエクステリア製品を受注生産するタイコー軽金属(川俣3)は、接合プレートとアルミフレーム材を組み合わせて自由に空間設計できる「アルビルドシステム」でプラスアルファ認定を受けた。展示会に出展する際、数日間で展示ブースがスクラップになってしまうのがもったいないと、再利用できるフレームを開発した。オフィスや住宅などで使うことができる。
アルミ形材の加工をメインに事業展開する日本アルマー(中石切町6)は、コロナ禍で取引先との打ち合わせがなくなった際、その時間を活用して何か開発できないかとBtoC商品の開発を始めた。冷蔵庫内でドリンクを効率よく冷却する「ラックール」、ワンタッチで開く「カードドリッパー」、紙鍋やスモーク台にも使えるたき火台「らふれしあ」、犬・猫用の涼感すのこ「クーベッド」の4つのアルミ製品で認定を受けた。