東大阪市立総合体育館・東大阪アリーナ(東大阪市中小阪4)と同市立勤労市民センター・ユトリート東大阪(同5)で3月4日、「第26回東大阪市民文化芸術祭」が始まった。
市内在住・在勤・在学の個人と市内に拠点を構える団体を対象に、日頃の文化芸術活動の成果を発表する場として開く同祭。市内の4大学と自治協議会やPTA協議会、一般公募で募集した市民ボランティアなどで構成する実行委員会が約1年掛け準備を進めてきた。昨年までは会場を市民会館としていたが、老朽化による閉館に伴い今年は展示部門を東大阪アリーナ、舞台部門をユトリート東大阪、と2会場に分けて開く。
展示部門には58の個人と団体が参加し、写真や手芸、陶芸、生け花、和紙ちぎり絵、絵画、書道、拓本などを展示。会場では、室町時代末期から存在したといわれる、着物の柄や文様を染めるのに用いる伊勢型紙の実演も行われ、小刀を使い柿渋で加工した和紙を細かく彫る様子などを見ることができる。会場内には東大阪市茶花道協会による茶席(参加費300円)も開く。
舞台部門は3日間で89の個人・団体がステージに上がり、詩吟や合唱、吹奏楽、和太鼓、ダンス、ジャグリングなどを披露。土曜・日曜は学生や児童の出演が多い。3月5日には、近畿大学文化会グリークラブ、6日には、アコーディオン奏者・富永豊一さんが友情出演する。
自身も写真作品を出品している市民ボランティアの河合文男さんは「2回目から参加していて、お世話になっている恩返しができればと16年間ボランティアでも参加している。さまざまなジャンルのものを見て目を養ってもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~17時。入場無料。近鉄奈良線・八戸ノ里駅前と会場間で無料シャトルバスを運行する。今月6日まで。