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東大阪のコンビニ2店が特殊詐欺を未然防止 枚岡警察署が感謝状

(左から)上田潤一署長、ファミリーマートきしざわ新石切北店スタッフの福元宏一さん、貴田伸平副署長

(左から)上田潤一署長、ファミリーマートきしざわ新石切北店スタッフの福元宏一さん、貴田伸平副署長

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 大阪府枚岡警察署が5月29日、架空料金請求詐欺被害を未然に防いだファミリーマートきしざわ新石切北店(東大阪市西石切町1)とセブン-イレブン東大阪四条町店(四条町)に感謝状を贈呈した。

上田潤一署長、セブン-イレブン東大阪四条町店オーナーの小倉久枝さん、貴田伸平副署長

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 ファミリーマートきしざわ新石切北店スタッフの福元宏一さんは5月2日深夜2時ごろ、「アップルカードはありますか」と来店した60代男性に売り場を案内したところ、男性が50万円分のカードを購入しようとしたという。福元さんは「いろいろ話を聞き、男性は自分で使うから大丈夫と何回も言っていたが、さすがに金額が金額で怪しいと思ったので店長に電話で相談し、警察に連絡した」と振り返る。感謝状を受け取り、「これからも撲滅に向けて阻止していきたい」と話した。

 セブン-イレブン東大阪四条町店オーナーの小倉久枝さんは5月10日午前中、「POSAカードを購入したい」とレジに来た70代男性の対応をした。小倉さんは「よく見かけるお客さまで、初めてPOSAカードと言ったのでおかしいなと思った。3,000円分で金額はそんなに高くないが、パソコンを直すのにこれがいる、初めてではないと言ったので、従業員と連携し、お客さまに話を聞いている間に警察に連絡してもらった」と話す。

 枚岡警察署では4月下旬、サポート詐欺防止対策として声かけ実施要領を作成し、管内のコンビニ全店に配布。電子マネーを購入しようとする来店客に声かけをするなどの協力をお願いしている。小倉さんは「事前に警察の方からマニュアルをもらっていたのでマニュアルに沿って話を聞き、すぐに従業員と連携して警察に連絡することができた。マニュアルは全従業員に共有している。これからもいろいろなお客さまに対応し、従業員と連携しながら阻止できれば」と話す。

 2人に感謝状を手渡した上田潤一署長は「営業中でほかのお客さまもいる中で、声をかけるのも難しいところだと思う。サポート詐欺の発生が多くなってきたので皆さんに協力をお願いして、なんとか阻止しようと試みている中で、このような成果が出てうれしい」と話し、謝意を述べた。

 枚岡警察署管内で今年に入ってから5月29日までに発生した特殊詐欺件数は17件で、パソコンの画面上に偽の警告文を表示させ、修理費用の名目で架空料金を請求する「サポート詐欺」は0件。3件を未然に防いだ。

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