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花園ラグビー場で少人数の高校ラグビー部が合同練習 ライナーズが指導

7月24日の練習会に参加した東大阪市立日新高校、八千代松陰高校と指導した花園近鉄ライナーズ

7月24日の練習会に参加した東大阪市立日新高校、八千代松陰高校と指導した花園近鉄ライナーズ

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 部員数の少ない高校ラグビー部の合同練習が7月23日~7月26日、東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南1)第2グラウンドで行われた。

試合形式の練習

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 大阪府立北野高校ラグビー部OB会の呼びかけにより、部員不足や練習環境に悩む大阪府内の高校ラグビー部を支援しようと昨年1月に設立した「大阪府高校ラグビー交流会」。昨年5月には部員少人数校が参加し、元日本代表選手や現役選手による指導や初心者歓迎の体験入部などを行う「大阪府高校ラグビーカミングデー」を初開催し、学校の枠を超えた練習や交流の機会を提供した。

 同交流会の理念に賛同したジャパンラグビーリーグワンの花園近鉄ライナーズ(以下、ライナーズ)は、単独で合宿をしても試合形式の練習ができない少人数校のラグビー部に同ラグビー場のグラウンドを開放してチームのコーチや選手が指導を行う夏の練習会を昨年に続き企画。同交流会が参加希望校を募り、4日間で9校延べ約240人のラグビー部員が参加した。

 7月24日には、東大阪市立日新高校(日下町)と八千代松陰高校(千葉県八千代市)の生徒約60人が参加。ライナーズのコーチングコーディネーター・太田春樹さん、OBでリクルーターの森田尚希さん、プロモーション担当の永下安武さん、高橋虎太郎選手、井上優士選手、宮下大輝選手、河村謙尚選手、野口大輔選手が指導を担当し、試合形式の練習や試合で出た課題に対する個別アドバイスなどを行った。

 練習に参加した八千代松陰高校キャプテンの松原拓未さん(3年)は「大阪の高校特有の声やプレッシャー、テンポの速いラグビーなど、映像では分からないことが実感できて、自分たちが見習うべきことが詰まっていると感じた一日だった。(ライナーズの指導を受け)プロの選手はここまで考えているんだ、こういう視点があったんだと、ラグビーは深いと改めて感じた」と話す。

 部員が21人という日新高校のキャプテン・林翔吾さん(3年)は「学校で普段教えてもらっている視点とはまた違うプロの視点で教えてもらえたので、発見もあったし、自分たちの新しい経験になった。自分たちも少ない人数で活動しているので、試合相手のいる練習ができるいい機会で濃い時間を過ごすことができた。大阪の公立では数少ない単独チームで大会に出るので、公立高校を代表して花園予選の決勝に残るという目標に向かって、しっかりこの夏でチームを築き上げていきたい」と意気込む。

 日新高校ラグビー部コーチの野口大輔さんは「ライナーズのコーチや現役の選手から指導を受けられて、刺激になるし、吸収の仕方が違った。参加して良かった」と話す。

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