近鉄奈良線瓢箪山駅近くのボードゲームカフェ「瓢の駒亭(ひさごのこまてい)」(東大阪市神田町、TEL 050-7118-8039)が9月7日、オープン1周年を迎えた。
ゲームは好きだったが、アナログゲームはあまりしていなかったという店長の渡邉昌彦さん。4年ほど前、友人に誘われて初めて東大阪市内のボードゲームカフェに行き、「ボードゲームにはまった」という。当時、転職か起業を考えていた渡邉さんは「ボードゲームカフェという業態があると知り、ボードゲームカフェを開店することを考え始めた」と振り返る。
SNSを通じてボードゲーム好きの人と知り合いになり、やり取りをするうちに、相手が空き物件を所有していることが分かり、内見することになった。物件は渡邉さんの自宅から近く、人通りの多い商店街に面していることから、現在の場所にボードゲームカフェを開くことに決めた。テーブル席16席と、6席の個室1室を設ける。
店内には4年前から集めてきた約400種類のボードゲームをそろえ、子どもでも遊べるゲームも用意する。「最初はカタンにはまり、実際に遊んで面白かったゲームやネットで評判のいいゲーム、新作では見た目がかわいいものや面白いものを選んで増やしている」と渡邉さん。「初めて遊ぶ人には時間のかからない軽いゲームをお薦めし、遊び方も教えている」という。
基本料金は、大人1時間=600円、5時間以上=2,400円など。ソフトドリンク飲み放題、フード持ち込み可能(アルコールドリンクは持ち込み不可)。大人2人目と子ども2人までを半額にする「家族割」や、「小学生割」「中高生割」「シニア割」、週替わりと月替わりのお薦め作品をプレイした人を対象とする「ボドゲ割」など、複数の割引プランを用意。1カ月に1回、特別料金で遊ぶことができる「相席会」などのイベントも開く。
オープンから1年がたち、「小学生を連れて来店する人や若い夫婦、1人で来店して相席で遊ぶ人などさまざま。平日は30分~1時間程度で終わるゲームを選ぶ人が多く、土曜・日曜は昼から閉店まで利用する人もいる。個室はレンタルスペースとしても利用可能で、グループで遊びたい人や会議室のように利用する人もいる」と渡邉さん。
地域の自治会館での体験会や、近隣小学校・中学校で開催されるイベントへの出店など、ボードゲームの普及活動も行っている。「ボードゲームは対面でするゲームなので人とのつながりができて面白いが、やってみないと楽しさが伝わらない。年配の方など、知らなかった人にも知ってもらって、ボードゲームの楽しさが広まれば」とほほ笑む。
営業時間は10時~23時。第4火曜定休。