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河内小阪に「串かつちとせ」新店 東大阪市内3店舗目、2代目のおいが店主に

(左から)坂梨雄暉さん、創業者の田中正己さん、2代目の田中裕之さん

(左から)坂梨雄暉さん、創業者の田中正己さん、2代目の田中裕之さん

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 「串かつちとせ小阪店」(東大阪市小阪1)が10月17日、近鉄奈良線河内小阪駅近くにオープンする。

開店準備中の小阪店店内

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 同線八戸ノ里駅近くに本店を構える「串かつちとせ」(下小阪5)の3店舗目。1949(昭和24)年、新世界で2代目の現店主・田中裕之さんの父と伯母が創業し、田中さんが会社員を辞めて店を継ぐタイミングに合わせて2008(平成20)年、実家のある東大阪に移転した。昨年2月には、同店の従業員が布施にのれん分け店をオープンし、2店舗で営業してきた。10月17日にオープンする小阪店は、田中さんのおいで創業者の孫に当たる坂梨雄暉さんが運営する。オープンを知ってもらおうと、8月16日にはクラウドファンディングをスタートさせた。

 60歳を過ぎた田中さんが次の世代のことを考え始めた頃、坂梨さんは、勤めていた会社で働き続けるかどうか悩んでいたという。坂梨さんは「昨年末、店に食事に行く機会があり、最初は冗談半分で店を継がないかと言われた。その後、昔から知っている店だし、やってみたいと思うようになった」と振り返る。今年5月に勤めていた会社を退職し、本店で研修が始まった。

 坂梨さんに任せる新店の物件は田中さんが探し、小阪で営業していた飲食店が閉店すると知った。「店の広さが本店と同じくらいで、本店と布施の間にあるので行き来できる距離感もいい。小阪エリアはこれから開発も進むし、すぐに決めた」と話す。

 クラウドファンディングでは、最初の目標金額を100万円に設定。開始6日目には達成したという。田中さんは「クラウドファンディングの最初の1週間で、ファンを大事にしなければいけないし、ちとせの看板をもっと大事にしないといけないと痛感した。ブランドとしてのちとせを育てて守っていくのが使命だと、気持ちが熱く燃えている」と話す。クラウドファンディングは10月31日までで、9月26日現在、134人から167万2,000円の支援を集めている。

 田中さんと坂梨さんは現在、昼間に新店の準備を進め、夜は2人で本店に立っている。飲食店は未経験だった坂梨さんは「お客さんとの距離が近く、声をかけてもらえるのが楽しいが、料理はもちろん、店を回していくスキルが必要。温かい雰囲気で居心地がいいと思ってもらえる店にできるよう、しっかりと準備したい」と意気込む。

 10月17日は17時開店。

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