![ポスター展の来場者にポスターを制作した時の気持ちを伝える児童](https://images.keizai.biz/higashiosaka_keizai/headline/1739364186_photo.jpg)
東大阪市立花園北小学校(東大阪市花園本町1)6年の生徒が「性の多様性」をテーマに制作したポスターの展示が2月7日、花園本町商店街近くの空き店舗で行われた。
同校の6年生は昨年11月から、学校に招いた同性カップルやトランスジェンダーの人たちから話を聞くなど、性の多様性について学習してきた。教頭の白石浩之さんは「これまでの授業は、学習して家で家族に伝えて終わりだったが、当事者の思いを聞いた子どもたちが、ポスターを作成して地域の人たちにも伝えたいと希望した」と振り返る。
白石さんは地域学習などで交流のある花園本町商店街の会長・白山登茂和さんに相談。白山さんは「一緒にお米作りをするなど、知っている子どもばかり。授業で学んだことを地域の人に見てほしいということだったので、空き店舗を使ってもらった」と話す。
会場には児童が作成したポスター12点を展示。児童の一人は「好きな服を着たいのに着られない人たちがいるということを絵で伝えた」と話す。
より多くの人にポスターを見てもらおうと、児童らはこの日商店街でチラシを配布し、店の人や買い物客に「ポスターを見に来てください」と呼びかけた。児童の発案で、1日限りのスタンプラリーも企画。スタンプを集めた人が参加できる抽選会の会場をポスターの展示会場にすることで人を呼び込んだ。
会場で児童からポスターの説明を受け「本当にその通りやな」と相づちを打っていた保護者は、「多様性に興味を持って、個性を大事にすることを学ぶのはいい。みんなの意識が変われば住みやすい社会になると思うので、いい授業だと思う」と話していた。