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近畿大学とサントリーが大阪・関西万博に養殖魚専門料理店出店へ

「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所 大阪・関西万博 ウォータープラザ店」店内の様子

「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所 大阪・関西万博 ウォータープラザ店」店内の様子

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 近畿大学(東大阪市小若江3)とサントリーホールディングス(大阪市)が4月13日に開幕する2025大阪・関西万博に「近畿大学水産研究所 大阪・関西万博 ウォータープラザ店」を出店する。

「近大サラブレッド魚と近大マグロの紅白手桶寿司」

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 両者が協業して大阪・関西万博に出店する養殖魚専門料理店「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所 大阪・関西万博 ウォータープラザ店」は「『人生で初めて食べる魚』に出会う」をコンセプトに、近畿大学が世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロ「近大マグロ」や同大学の技術で2種類の魚を掛け合わせたオリジナルの交雑魚「サラブレッド魚」3種を使い、日本の養殖魚の魅力とともにサステナブルな「未来の食」「新しい食の可能性」を発信する。

 同大学は、1970(昭和45)年に開催された大阪万博の「キッコーマン水中レストラン」の店内に、当時はまだ珍しかったマダイやハマチなどの養殖魚が泳ぐ水槽を展示し、未来の技術として紹介されたことのオマージュとして、今回出店する店舗にも水槽を設置。クエとタマカイを掛け合わせた「クエタマ」やニホンウナギの泳ぐ姿を鑑賞できる。店内では実際にいけすで使う網を装飾に用い、映像や音響などにより海底をイメージした空間を演出している。約300平方メートルの店内に106席を設ける。

 メニューは、ブリとヒラマサを掛け合わせた「ブリヒラ」、イシダイとイシガキダイを掛け合わせた「キンダイ」、「クエタマ」の交雑魚3種と「近大マグロ」を使う看板メニュー「近大サラブレッド魚と近大マグロの紅白手桶寿司」(3,600円、数量限定)のほか、「近大マグロと近大卒の魚 お造り盛り合わせ」(4,200円)、同店限定メニューの「近大産チョウザメの香味揚げ」(1,300円)、「近大ブリヒラのぶどうさんしょう焼き」(1,600円)など、和食を中心としたアラカルトメニューに加え、コース料理も提供する。

 同大学水産研究所長の家戸敬太郎さんは「成長の遅いクエはタマカイと掛け合わせることで成長が早くなり、脂のりがいいブリは身が柔らかいがヒラマサと組み合わせることでうまみと歯ごたえを兼ね備えるなど、組み合わせを変えることで新しいものを作ることができる。病気にも強く、水産資源にもやさしい」と話す。

 オープン初日の4月13日は、同大学学長の松村到さん、家戸さんがテープカットを行い、店頭で来店客を出迎えるほか、先着100人にメモとクリップを入れた「近大マグロ缶」を進呈する。

 営業時間は10時~21時。営業期間は4月13日~10月13日を予定する。予約は大阪・関西万博公式アプリ「EXPO 2025 Visitors」で受け付ける。

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