
ジャパンラグビーリーグワンディビジョン2の花園近鉄ライナーズ(以下、ライナーズ)が5月17日、東大阪市文化創造館(東大阪市御厨南2)でファン感謝祭を行った。
現役選手7人による「PROTEIN ZIPPER」のステージ
今季はリーグ戦を2位で終え、ディビジョン1との入替戦を控えるライナーズ。ファン感謝祭は、ライナーズチアダンスアカデミー「LINKS」のパフォーマンスに始まり、キャプテンのパトリック・タファ選手が「今日はラグビーを見せることはできないが、皆さま一人一人とのコネクションを感じながら一日を楽しみたい。私たちがフィールドで疲れた時は応援してくださり、苦しんでいる時には寄り添ってくださり、いつもそばにいてくれた。本当にありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。入替戦に向け、タファ選手は「日本で一番のファンが私たちにはついている。自信を持って上にいく準備をしてきた。あとはやるだけ」と自信を見せる。ファン感謝祭には、ファンクラブ会員約650人が来場した。
「ファンが選ぶプレイヤー・オブ・ザ・イヤー」では、「トライ賞」に江川剛人選手、「タックル賞」に菅原貴人選手、「シーズンMVP」にウィル・ゲニア選手が選ばれた。菅原選手は「ナイターの九州電力戦の後半最初のところ。ウィリーがハイパン蹴って、そこにタックルしたのが僕の中でベストタックル」と振り返った。
その後、アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」を模した現役選手7人による「PROTEIN ZIPPER」のダンスや、選手によるミニゲーム「4チーム対抗戦」で会場を沸かせた。ステージプログラムの最後には、向井昭吾ヘッドコーチが「圧倒的に勝つという目標を掲げていたが、最終的には2位でシーズンを終えた。私たちのターゲットはここからの2戦。絶対にディビジョン1に上がるんだという気持ちで一緒に戦っていただければ」と締めくくった。最後は選手が花道を作り、拍手でファンを見送った。
ファンクラブプレミアム会員を対象にした第2部のシーズン終了報告会では、始めに前田隆介GMがあいさつ。「とにかく1部に昇格するという目標を、選手たち、スタッフたちの頑張りで入替戦への切符を獲得してくれたので、最後の最後に最高のストーリーを描いてくれると信じている。スタジアムに足を運んでいただき、選手たちにげきを飛ばしていただきたい」とファンに呼びかけた。
その後、向井ヘッドコーチが選ぶ今シーズンのベストプレーを映像で振り返り、今シーズンでチームを去る選手の退団セレモニーでは、一人一人が在籍中を振り返り、ファンに感謝の言葉を送った。
ライナーズは5月24日に花園ラグビー場、同30日に「三重交通G スポーツの杜 鈴鹿」(鈴鹿市)で、ディビジョン1の三重ホンダヒートと対戦する。