
近鉄布施駅近くの商店街「ブランドーリふせ1番街」公認のストリートライブ「フセスト!」が6月13日、開催30回目を迎えた。
「フセスト!」は、歌手の大平昌宏さんが代表を務める「大平音芸庵」(東大阪市長堂1)が企画運営するストリートライブ。アカペラグループでプロのミュージシャンとして活動していた大平さんは、一度は音楽から離れたが、会社員時代にマルシェイベントでミュージシャンをキャスティングし、自身は音響オペレーターとしてステージ出展した経験から大平音芸庵を立ち上げ、歌手、ステージ企画、ボイストレーナーとして活動している。
大平さんは「フセスト!」会場の同商店街内「ジャンカラ ディープ布施店」(長堂1)前で音楽イベントを開催した実績があり、「事務所から近く、仲良くなった人も多い布施の商店街を盛り上げたい」と、ブランドーリふせ1番街理事長の元光一倫さんにストリートライブを提案。「どうせするなら毎月できるものがいいのでは」と助言を受け、大平さんの思いに賛同したシンガー・ソングライターの山本義則さん、フォークシンガーの作人さんがホストアーティストに加わり、2023年1月10日から毎月1回、金曜の夕方から約2時間ストリートライブを開催している。
ライブへの出演は毎回、ホストアーティスト3組とゲストアーティスト1組。「ゲストは、3人が一緒にやりたいアーティストやフセスト!の趣旨を理解してくれる人に声をかけている。インディーズだが、ミュージシャンを職業にしている人のライブがストリートで見られる」と大平さん。
ライブ開催時には「ライブに来た人に商店街の店を利用してもらいたい」と、商店街マップと協賛店舗を掲載するリーフレットを作成して配布し、「商店街にお世話になっているし、きれいな商店街でライブを見てほしい」と、ホストアーティスト3人とファンと元光理事長とで毎月、商店街の清掃活動にも取り組んでいる。
30回目のライブは、バンド「ZILCONIA」ボーカル&ギターの今津直幸さんをゲストに迎え、今津さん、大平さん、山本さん、作人さんそれぞれのソロステージやセッションなどを展開。アーケード内の通路をはさんだ反対側に集まったファンや通行人が、手拍子や拍手をしながら音楽を楽しんでいた。
大平さんは「始めた頃はそんなの続くのかと言われていたが、今は商店街の人も応援してくれている。今は開催時間が2時間ほどで1回4組しか出られないが、複数会場で開催したり、バルと音楽のイベントをしたりするなどしていけたら」と意欲を見せる。
今後の開催は、7月11日、8月8日、9月5日、10月17日、11月14日、12月12日の17時30~19時45分。観覧無料。