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ねじ専門商社「サンコーインダストリー」の新倉庫完成 モノレール延伸で移転

テープカットの様子。サンコーインダストリーの奥山淑英社長(左から3番目)

テープカットの様子。サンコーインダストリーの奥山淑英社長(左から3番目)

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 ねじ専門商社「サンコーインダストリー」(大阪市西区)が10月1日、新第1倉庫(東大阪市荒本北3)の竣工(しゅんこう)式を行った。

新第1倉庫内の自動倉庫

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 1946(昭和21)年創業の同社は1989(平成元)年、東大阪市本庄西に東大阪営業所と物流センターを開設。外部倉庫はこれまで5棟あったが、うち2棟が大阪モノレールの延伸により移転を余儀なくされ、今回2棟の倉庫を集約して新第1倉庫を建設した。敷地面積は約3850平方メートル。収納能力は約1万3000パレットで、長田センター(長田東)に次ぐ収納力を備える。

 奥山淑英社長は「建築でよく使われる、全長すべてがねじになっている『寸切り』の取り扱いを拡張していこうと、2メートルの寸切りを載せられる台車を新倉庫の自動倉庫の一部に備えた。土地の広さには制約があるため、高さ方向に収納を増やす自動倉庫が必須になる。物流センターには出荷場が必要だが、広く設ける訳にいかず、自動倉庫システム『ロータリーラック』を使って、出荷場、仮置き場として活用している」と話す。

 新倉庫に導入したロータリーラックは、各運送会社の方面別に商品を払い出しすることができ、トラックの滞留時間を短縮し、効率をよくすることができる。同社によると、ほかの倉庫でもロータリーラックを使っているが、仕様が異なり、運送会社に荷物を払い出す仕様にしたのは今回が初めて。新倉庫の建設には約20億円を投じたという。

 新倉庫は10月14日から稼働する予定。奥山社長は「今後、倉庫の壁面にはペイントを施し、モノレールに乗る人からも見えるようにしていきたい。現在、売上高が400億円に少し足らない状況だが、この倉庫の能力を生かして400億、500億円を目指し、名実ともに『ねじの街・東大阪』をナンバーワンにしていくために頑張っていく」と意気込む。

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