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東大阪市役所展望ロビーに「ナウル共和国臨時パビリオン」 万博での交流が縁

東大阪市役所本庁舎22階展望ロビーの「ナウル共和国東大阪臨時パビリオン」

東大阪市役所本庁舎22階展望ロビーの「ナウル共和国東大阪臨時パビリオン」

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 東大阪市が10月11日、東大阪市役所本庁舎22階展望ロビーに「ナウル共和国東大阪臨時パビリオン」と名付けたフォトスポットを開設した。

揺れるファンアートと「ナウルくん」の名刺

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 10月13日に閉幕した大阪・関西万博会場内「コモンズB館」に出展していたナウル共和国は、面積21.1平方キロメートル、人口約1万2,000人の太平洋にある小さな島国。万博開催期間中、会場内の同国パビリオンは、島の形をしたキャラクター「ナウルくん」のデザインを用いてファンが制作・寄贈したファンアートで埋め尽くされるなど、人気を集めていた。同国政府観光局は公式Xアカウントを通じて情報発信やフォロワーとの交流を積極的に行い、現在、55万人以上のフォロワーを抱えている。

 東大阪市財政企画部企画課は、万博開催期間中に100カ国と交流することを目標に掲げ、さまざまな国と親交を深めた。大阪府内の魅力を発信する万博会場内のイベント「大阪ウィーク」で海外のミュージシャンと東大阪市内団体のコラボステージを企画したり、イベントの合間に各パビリオンを訪問したりするなどしてきた。

 「ナウル共和国東大阪臨時パビリオン」は、10月11日に東大阪市花園ラグビー場で開催される市主催のイベントで同国をPRするために市が作製したナウルくんの顔出しパネルや同国が提供したポスターとともに市役所1階から22階に移設した。手に取って一緒に写真撮影ができるナウルくんのパネルや、同国が制作したポスター、ナウルくんの名刺、同国パビリオンと東大阪市の連携・交流に関する協定書のコピー、ファンアート、ナウル共和国へのメッセージを記入できるノートなどが並ぶ。東大阪市と面積が同じ約61平方キロメートルという縁で交流が始まったサンマリノ共和国のパンフレットなども展示する。

 企画課の谷一弘さんは「1階のフォトスポットは開庁時間中しか利用してもらえなかったので、週末や夜間も入場できる22階の展望ロビーに移した」と話す。同フロアには、展望レストラン「スカイラウンジ22」、市民ギャラリー、ストリートピアノなどがあり、日本夜景遺産に認定された夜景が見える。「万博が終わってもフォトスポットに多くの人が来てくれている。ナウルは東大阪市内に展示スペースを作りたいと場所の候補を探しているところなので、今後はその場所を中心に交流を続けていければ。ナウルくんとトライくんのコラボグッズも企画中」とも。

 展望ロビーの開場時間は9時~23時。入場無料。10月31日まで。

 ナウル共和国を巡っては、7月24日に同国政府観光局公式Xが広報連携を希望する市町村を募集し、東大阪市が同日、企画課公式Xアカウントで連携に立候補すると投稿。8月16日には同国パビリオンに東大阪市のマスコットキャラクター「トライくん」のぬいぐるみを展示し、26日からは東大阪市役所1階で、ナウルくんの原画展示やフォトスポット設置などを行った。9月13日には、EXPO2025デジタルウォレットアプリで取得できるコラボデジタルスタンプNFTを発行、10月4日には同国パビリオン内で両者の広報連携協定締結式を行っている。

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