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東大阪市役所の「ナウル共和国臨時パビリオン」、「ナウル台座」など追加

東大阪市役所1階に展示する「ナウル台座」

東大阪市役所1階に展示する「ナウル台座」

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 東大阪市役所本庁舎1階で10月31日、大阪・関西万博のナウル共和国パビリオンで使われた展示台「ナウル台座」などの展示が始まった。

1階には「グンカンドリ」のオブジェも

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 大阪・関西万博会場内「コモンズB館」に出展していたナウル共和国。展示物の到着が遅れたため入り口に設置された白色の台座には開幕後も何も展示されておらず、その状況を逆手に取ったナウル共和国政府観光局の公式Xアカウントが「心がきれいな人には台の上の展示物が見えるはずです」とユーモアのある投稿をし、SNSで大きな反響を呼んだ。その後、展示物のない同国パビリオンには島の形をしたキャラクター「ナウルくん」のデザインを使って来場者が寄贈したファンアートなどが寄せられ、台座を彩っていた。

 同国政府観光局と東大阪市は大阪・関西万博開催期間中、連携・交流に関する協定書を締結。市役所1階にナウルくんの顔出しパネルなどのフォトスポットを開設し、10月11日には、週末や夜間も入場できる22階展望ロビーにフォトスポットを移設した。万博閉幕後は同国パビリオンの展示物やファンアートのほか、パキスタンパビリオンで展示された「8億年前の岩塩」やサンマリノ共和国のパンフレットなど展示物が増え、東大阪市役所は「コモンズH」と呼ばれファンから親しまれている。

 10月31日は市役所1階で、人気を集めた「ナウル台座」の展示を始めた。台座は高さ80センチ、直径150センチ。東大阪市企画財政部企画課の谷一弘さんは「万博の雰囲気を感じてもらえるよう、台座にはあえて何も展示しなかった」と話す。台座には現在、企画課職員が作った「展示物の到着まで今しばらくお待ちください Coming soon」(以上、原文ママ)と書かれた案内板だけを置いている。同エリアには、パビリオンで展示されていた、ナウル共和国の国章に描かれている国の象徴「グンカンドリ」のオブジェも展示する。

 22階展望ロビーの展示エリアは、リニューアル工事のため10月31日にフロア内で移設。パビリオンで展示されていた小屋のミニチュアやかごのほか、ファンが作った「ナウルのアトラス像」、同国が銚子電鉄「笠上黒生(かさがみくろはえ)駅」のネーミングライツを取得したことを記念し、銚子電鉄が作成したナウルくんアートなどの展示物を追加している。展示コーナーにはこのほか、同国へのメッセージや万博の思い出などを来場者が自由に書き込めるノートを設置している。

 谷さんは「Xでアンケートを採ったところ、コモンズHの展示を見に来た人の約40%が東大阪市以外の大阪府内の人で、大阪府外の人も25%ほどいるなど、多くの人に市外から来ていただいている。万博に行った人も、興味はあったが行けなかった人も、万博の余韻を味わってもらえたら」と話す。

 開場時間は、1階=月曜~金曜9時~17時30分、22階展望ロビー=9時~23時。展示は12月26日までを予定する。

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