今年で10周年を迎える音楽イベント「瓢箪山音楽祭2025」が11月3日、近鉄奈良線瓢箪山駅前の「瓢箪山せせらぎ広場」で開催された。
瓢箪山中央商店街振興組合、ジンジャモール瓢箪山商店街振興組合、瓢箪山駅前東商店会で構成する瓢箪山活性化委員会が2015(平成27)年から合同開催している同イベント。これまで、地域団体や瓢箪山にゆかりのあるアーティストのライブ、のど自慢大会などを展開してきた。同イベントは、ジンジャモール瓢箪山商店街ののど自慢大会から発展したもので、10周年の節目となる今年は、原点回帰の意味でのど自慢大会をメインに据えた。
イベントは10時30分に「ひょうたんやま吹奏楽団」のコンサートで始まり、瓢箪山の3キャラクターのテーマソングライブの後、小学生以下を対象にした「ちびっ子のど自慢」を開催。14組20人の子どもが出場した。客席から見守った観客が、緊張する児童を手拍子で盛り上げたり、歌い出しが分からない時や途中で詰まって歌えなくなってしまった時には客席から一緒に歌ってサポートしたりするなどし、会場は終始、温かい空気に包まれていた。
和やかな雰囲気のちびっ子のど自慢の後は、中学生以上ののど自慢大会を開催。昨年までは審査員による採点だったが、今年はカラオケ機器の採点機能を使う大会とし、100点=10万円、95点以上=1万円、90点以上と77点・88点=3,000円の賞金を用意した。
のど自慢大会では、SNSで音楽活動をする人や元音大生、10年前の同イベントのど自慢大会優勝者など、約140人の応募者から選ばれた13歳~80歳の30人がカラオケに挑戦した。100点を出した人はいなかったものの、90点以上は24人、そのうち95点以上が13人と、高得点を出す人が続出。三代目 J SOUL BROTHERSの楽曲「LOVE SONG」を歌って98.401点を出した原大作さんが優勝し、約6時間に及ぶ音楽祭が終了した。
瓢箪山活性化委員会委員長の大東聖弘さんは「3商店街合同で10周年を迎え、100点に賞金10万円を用意したことで、さまざまな地域からたくさんの応募があった。これまでの優勝レベルの人ばかりで今年はすごかった。来年以降も新しい企画を立てて盛り上げていきたい」と笑顔を見せていた。