リオデジャネイロパラリンピックに出場する競泳女子日本代表の一ノ瀬メイ選手が7月11日、野田義和東大阪市長を表敬訪問した。
近畿大学経営学部2年生で、水上競技部所属の一ノ瀬選手。市長との対談の中で「1歳半からプールで遊ぶようになり小学生から競泳を始めた。大学に入ってから高校の倍ぐらい泳いでいる」と話し、試合に出るたびに記録が伸びることから「小学生スイマーと呼ばれている」と笑う。
大学に入ってから義手を付けてウエートトレーニングをするようになり、ラットプルダウンやローイングなどのトレーニングを週に2回取り入れ、「高校のときの服が入らなくなった」というほど筋力がつき体が大きくなったという。
個人6種目とチーム2種目に出場することで得意の種目を尋ねられると「特別得意なものも苦手なものもない」と一ノ瀬選手。本命の200メートル個人メドレーに話が及ぶと、山本貴司監督が「右腕が短くて2分40秒で泳ぐのはすごいこと。レベルが高い。4種目どれも上手で小さいときから丁寧にやってきたのがわかる」と解説した。
野田市長から目標を聞かれた一ノ瀬選手は「個人種目全種目での自己ベストと200メートル個人メドレーでの決勝進出。世界選手権でも決勝に残ったが7位とすごく離れた8位で全然面白くなかった。決勝に残るだけじゃなく競る泳ぎができれば」と意気込む。
「選考会までは出場を目標にし、決まってホッとしていたが代表メンバーで合宿したりする中で本番に目を向けられるようになった。まだ泳ぎのレベルを上げられるように追い込んでいる」と現状を報告した。
開会式の翌日に試合があるため「開会式に出られなくて残念」と一ノ瀬選手。「閉会式を楽しみにしている」と話す一ノ瀬選手に、野田市長は「閉会式にメダルがあればいいですね」と激励した。