近畿大学(東大阪市小若江3)で7月31日、小学校高学年と中学生を対象にした「小中学生のための情報科学教室」が開かれた。
情報処理学会関西支部(京都市)と近畿大学理工学部が多くの子どもに情報科学に興味を持ってもらうことを目的に開く同イベント。2011年に始まり今年で6回目を迎える。同学部の社会貢献活動の一環として参加無料で行うもので、「プログラミングとは何か」を理解してもらえるよう、「順次」「選択」「反復」というプログラミングの基本を教えるのが特徴。
今年からは、プログラミングとロボットテクノロジーを学習するための教材「教育版レゴ マインドストーム」を採用。レゴブロックとモーター、センサーを組み合わせて作ったものの動きをプログラムで制御できるキットで、プログラムはアイコンを組み合わせて作成することができ、複雑な制御を行うことも可能。
同学部情報学科講師の角田雅照さんは「プログラムを使えばコンピューターやロボットを自由に操作できることと、プログラムを作ることは楽しいということを学んでもらいたい。パソコンに触れたことのない小学生でも理解度が非常に高く、毎年ユニークな発想の作品が多い」と話す。
当日はプログラミングを実習形式で学んだ後、目標とする位置に車型のロボットを止めるためのプログラムを各自作成し、いかに近づけることができるかを競うゲームに挑戦。西宮在住の小学6年の男児は「的を認識するためにくるくる回って探すところをやっている」と話し、試してはやり直しを繰り返しながら「すごく楽しい」と目を輝かせた。
クレーンなど難しいものにチャレンジする親子もあり、4時間にわたる体験教室だが参加した小中学生は飽きることなく、満足のいく動きができるまで何度も繰り返し挑戦していた。