近畿日本鉄道は12月13日、運行情報プッシュ通知サービスを含む総合的な鉄道案内スマートフォンアプリ「近鉄アプリ」をリリースする。
これまで列車の運転見合わせや遅れなどの運行情報は、駅構内での放送や駅に設置するモニター、ウェブサイトを通じて通知していた。「駅に着いてから初めて知る場合が多く、出掛ける前に分かっていれば他の行き方ができるのでは」と、同サービスを開発した。
同アプリでは、生駒ケーブル、西信貴ケーブルを除く近鉄電車の各路線でダイヤの乱れが発生した際、アプリ利用者のスマホ画面に運行情報をプッシュ通知で知らせ、通知画面をタップすると、影響区間や運行状況の概要を表示する。奈良線やけいはんな線、大阪線など、最大10路線を選んで登録でき、通知を受ける頻度や曜日、時間の設定が可能。アプリのトップ画面では、ダイヤ乱れ時は影響区間が一目で確認できるよう路線図形式で表示する。
運行情報のほか、アプリトップ画面下部には、遅延証明書、ダイヤ・運賃検索、時刻表、特急券のネット予約、主要駅構内図など、各情報にアクセスしやすいよう近鉄ウェブサイトへのリンクボタンを配置。駅ナカ店舗検索やクーポンを配信する「近鉄駅ナカアプリ」や、「あべのハルカスアプリ」へのリンクも設定している。アプリによる運行情報のプッシュ通知サービスは関西私鉄初。
来年夏ごろには、列車の走行位置をリアルタイムで表示する「列車位置情報提供サービス」も開始予定。
リリースは13日13時。利用無料。