大阪府の「平成27年度商店街課題解決プランコンテスト」で、小阪商店街連合会が取り組む「小阪ママっコラボ事業」が優秀賞に選ばれた。
同コンテストは、商店街の課題解決につながる取り組みモデルの創出と成果の波及を目的にした「商店街サポーター創出・活動支援事業(課題解決プラン事業)」の取り組みで、優秀プラン受賞団体は府と契約を結び、上限270万円の委託料で事業を実施する。今年度は14団体が応募し、4団体が優秀賞に選ばれた。
近鉄奈良線・河内小阪駅周辺の商店街と大阪樟蔭女子大学、地域計画建築研究所、週刊ひがしおおさからで構成する小阪わいわい協議会は昨年から、子どもに優しい商店街を目指す「キッズファースト商店街」事業に取り組んでおり、今年のコンテストのテーマが「子育て世代の親子を商店街に呼び込むことで集客力の向上を図るプラン」であったことから、子育てママと大学や地域がコラボしてキッズファースト商店街を実現する「小阪ママっコラボ事業」で応募した。
同協議会が行った調査では、商店街での職業体験や働く現場の見学、生活に役立つ身近な知識を学びたいなど商店街に要望が寄せられる一方で、店内の通路がせまくベビーカーで入りにくい、自転車の往来が激しく危ないなどの理由から子育て世代の約6割が商店街に行きにくいと回答。これらの調査結果を踏まえ、子どもに優しく商店街の活性化になる事業プランを作成した。
同事業では7月25日、小学生が準備から販売まで体験する「夜市体験」を実施。商店街の空き店舗を借りて同大学の学生が本の読み聞かせを行うイベントや子育て中の母親向けのワークショップ、小学校への出前授業など、小学生や親子を対象とした事業を企画する。イベントを開催しながら自転車マナーや歩きタバコに対する啓発も行い、子どもや親子が安心して訪れることができる安全な商店街づくりを目指すという。
同協議会の大西史祥さんは「お母さん世代の人に商店街を知ってもらって楽しんでもらえれば。事業の継続を目標に取り組んでいきたい」と意気込む。