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近畿大学に「再生段ボールの茶室」 学生設計コンペ最優秀作品を展示

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近畿大学に「再生段ボールの茶室」 学生設計コンペ最優秀作品を展示

近畿大学建築学部の垣田博之准教授(写真左)と「再生段ボールの茶室」を製作した2年生の中野照正さん(同右)

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 近畿大学(東大阪市小若江3)33号館1階ギャラリーで現在、建築学部の学生が設計・製作した「再生段ボールの茶室」が展示されている。

最優秀作品「~心を解く~」の外観

 建築学部では2014年から、同学部同窓会「賛八会」と共催で、同学部の学生を対象とした設計コンペティションを開催。設計やデザインの技術を学ぶ授業は多いが、学生が実際にものを作る機会は少ないため、間伐材や再生段ボールなど、環境や社会的な課題解決につながる素材を選定し、ものづくり関連企業の協力を得て最優秀設計案を製作するコンペを実施している。

 今回は再利用化が進む素材として紙を選び、昨年秋に「再生段ボールの茶室」を課題にすると発表。個人やチームで設計案や模型を提出し、集まった49作品の中から2年生の中野照正さんの作品が最優秀作品に選ばれた。

 製作に向け中野さんたちは、古紙再生のプロセスを学ぶため協力企業の大和板紙(柏原市)の工場を見学。同社は、商品パッケージなどフィルム加工された難処理古紙の再生に取り組む企業で、同大学の古紙を引き受けている縁で協力を依頼した。工場を見学した中野さんは「リサイクルに使われなかったらこれだけごみが出るんだと、紙の量にびっくりした。再生にかかる費用など知らないことばかりだった」と話す。

 作品は接着剤を使用せず組み立てたもので、「白さを生かし、強度と時間によって変わる光の入り方を見せるよう考えた。硬い素材のカッティングや、模型ではできても実物を立ててみたら重くてバランスを取るのが難しかった」と中野さん。課題の「茶室」は、人の対話のための最小空間としての「茶室」を意味するもので、「人と話をして打ち解けるには心から落ち着きたい。そのためには閉鎖的な空間が必要で、閉鎖こそが解放を感じさせる」と、タイトルを「~心を解く~」としたという。茶室の中には同じ素材で作ったテーブルと椅子も備える。

 垣田博之准教授は「光の反射をうまく使っていて、白い段ボールの特徴をシンプルに表現している」と評価し、「作るときの問題をプロセスで発見し解決していく建築そのものの面白さを発見してもらうのが目的。毎年いろいろな素材を使ってプロジェクトを続けていきたい」と継続に意欲を見せる。

 ギャラリーでは最優秀作品のほか、入選作品18点の設計案を展示。

 入場無料。3月15日まで。

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