![マスターの瀬川栄三さん](https://images.keizai.biz/higashiosaka_keizai/headline/1492758652_photo.jpg)
近鉄けいはんな線・新石切駅近く、石切劔箭(いしきりつるぎや)神社西側参道沿いに4月14日、ドーナツ工房「sonnet(ソネット)」(東大阪市西石切町1、TEL 072-980-7277)がオープンした。
1989年、瓢箪山に喫茶店を開いたマスターの瀬川栄三さん。独学で洋菓子を習得し、1991年にはケーキの提供を開始。1993年ごろから「庶民的で誰もが喜ぶ買いやすいおやつを作ろう」とドーナツを作るようになり、研究を重ねた。
ケーキとドーナツを提供する喫茶店として根付いてきたが、「ケーキは種類を作らないといけない。少品目・少生産に絞り込んだ方がいいのではと思うようになった」と瀬川さん。売り上げの約半分をドーナツが占めていたことから2005年、布施の柳通りにドーナツ専門店を出店し、メディアなどで取り上げられるようになった。それから10年以上がたち、「地域の特産品を活用して商品化するなど創作的なことに取り組みたい」と考え3月31日に店を閉め、瓢箪山の店の利用客が多かった石切に新店舗を構えた。
同店のドーナツは、「手でこねないとゴツゴツした感じが出ない」と、ミキサーは使わず手でこねており、外はサクサク、中はフワフワなのが特徴。定番商品はプレーンドーナツ(140円)とシナモン・シュガードーナツ(150円)で、「ジャパニーズテイストのものを作ってみたい」と、八重山の黒糖や甘酒、みそを入れ綿実油で揚げるナチュラルドーナツ(160円)も考案。ラム酒の入ったレーズンのドーナツ(160円)など日替わり商品も用意する。ドーナツラスク(プレーン・シナモンシュガー、100グラム入り各380円)も販売。
「ゴールデンウイークまでには、ドーナツをカットしてオーブンで焼いたものにアイスクリームをのせるドーナツパフェを完成させたい」と瀬川さん。「ただモノを作るだけでなく地域に貢献できたら楽しい。新石切名物を考案中」と創作に意欲を見せる。
営業時間は11時~18時。水曜定休(5月3日は営業)。