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「近大マグロ」の皮を使った財布 近畿大とコードバンが商品化

近大マグロの皮を使った「L字ファスナー短財布」

近大マグロの皮を使った「L字ファスナー短財布」

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 近畿大学(東大阪市小若江3)と皮革製品の企画・製造・販売を手掛けるコードバン(兵庫県姫路市)は4月28日、近大マグロの皮を使用した財布など革製品5点を発売した。

コインケース

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 「近大マグロ」は、近畿大学水産研究所が世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロ。実際に味わえる養殖魚専門料理店「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」が大阪と銀座にあり、同大学では同店で出た廃棄物の活用法として、エースコックとともに中骨のだしを使った「近大マグロ使用 中骨だしの塩ラーメン」を開発。昨年11月には、エースコック、カトープレジャーグループとタイアップし、「近畿大学水産研究所×つるとんたん監修 スーパーカップ1.5倍 近大マグロ使用 魚だしカレーうどん」を発売した。

 今回の製品開発は、皮の加工から製品デザイン、製造までを国内生産する馬革製品ブランド「THE WARMTHCRAFTS-MANUFACTURE」を展開するコードバンから、「魚の皮を使った製品作りに挑戦したい」と声を掛けられたことがきっかけ。即席麺同様、店舗で出た廃棄予定の皮を使う。

 同社では、コードバン(馬臀部の皮)を使用した製品を展開しているが、魚の皮を使った製品作りは今回が初めて。「皮の裏側に付いている脂肪が残っていると加工後に臭いのもととなるため、コードバンより薄い近大マグロの皮の脂肪を丁寧に取り除く作業に特に時間を要した」(近畿大学広報部)という。製品は近大マグロの皮をメインに、部分的に馬革を使用。近大マグロは完全養殖で育てられるため皮にほとんど傷がなく、加工すると美しい革製品になるという。

 商品は、英語で「魚」を意味する「PISCINE(ピサイン)」ブランドとして発売。商品展開は、「L字ファスナー短財布」(3万240円)、「ラウンドファスナーキーケース」(2万8,080円)、「ラウンドファスナーミドルケース」(2万7,000円)、「ラウンドファスナーコインケース」「名刺入れ」(以上2万5,920円)の5点。

 同大担当者は「近大に縁のない人にも商品を通じて研究の成果を知ってもらいたい」と話す。

 商品は、梅田の商業施設「E-ma」(大阪市北区梅田1)地下1階の「THE WARMTHCRAFTS-MANUFACTURE E-ma OSAKA」で扱う。

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