大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1)で5月28日、「6月1日はねじの日 読む・聞く・作る ものづくりファミリーワークショップ」が開かれた。
1949(昭和24)年6月1日に工業標準化法が制定され、JISにねじ製品類が指定されたことにちなみ、1975(昭和51)年に制定された「ねじの日」。ねじ商社のコノエ(東大阪市新庄西)とゲームの企画・開発を手掛けるエンジンズ(大阪市)らは、子どもたちにねじや、ものづくりの大切さ、面白さを伝えるプロジェクト「にじいろのネジ」を昨年6月1日に立ち上げ、ワークショッププログラムの開発や絵本の出版などを展開してきた。
同1日を前に開いた同イベントでは、同プロジェクトが出版した絵本「にじいろのネジ」の読み聞かせを行い、続いて絵本の作者・安田真奈さんとコノエの河野裕社長による「ネジ博士になろう!ものづくりクイズ」を開催。「車1台を持ち上げるのに何本のネジがいるか」「なぜねじと呼ばれるようになったのか」など、集まった親子約50人がクイズ形式でねじについて学び、河野社長は「ほかの人の生活を支えるためにねじは存在している。ものづくりは誰かのためにすること。ほかの人のことを考えて、ねじのように家族兄弟を支えてください」と、子どもたちにメッセージを送った。
ワークショップでは、ねじや測量用明示板、輪ゴムを使った「ネジピンボール作り」に挑戦。ドライバーや六角レンチを使いながら、穴の開いたボードにねじを配置して盤面を作り、ボールが入る5カ所には、「おふろそうじ」「3分勉強しなければならない」「おこづかい100円ゲット」など、手伝いの内容や子どもの要望などを設定。遊びながら家族間でコミュニケーションを図れるものとした。1回20人、2回のワークショップを設定していたが、参加募集開始日にキャンセル待ちが出るほどの人気だったため、当日は4回のワークショップを開いた。
小学3年の女児とともに参加した父親は「最初はできなくて困っているところもあったけど、出来上がったら楽しそうなので、これをきっかけにものづくりに興味を持ってもらえれば」と話し、女児は「ねじの締め方を知ることができて楽しかった。(ホワイトボードには)食器運びとか、お母さんがいつもやっていることでお手伝いできるようなことを書きたい」と笑顔を見せた。
同館エントランスでは、ボルトやワッシャー、アジャスター、六角ナットなど、約50点のねじ類を展示する「知ってるかな?がんばっているいろいろなねじ展」を開催中。6月6日まで。