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東大阪の雑貨メーカーが手作りイベント 地域児童にものづくりの楽しさ伝える

シールを貼り付けオリジナルのコップを作った

シールを貼り付けオリジナルのコップを作った

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 キャラクター雑貨のOEM生産や自社製品開発を手掛ける「カワキタ」(東大阪市荒川2)で7月8日、「第7回カワキタわくわく祭」が開かれた。

プラスチックのコップやケースを装飾する体験コーナー

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 同社で働く女性社員が「夫や子どもを会社に連れて行けるイベントをしたい」と始めた同イベント。現在は、「地域活動を通じて未来の担い手である子どもたちの育成に貢献する」という経営理念に基づき、毎年社内に実行委員会を作り、ものづくり体験や会社の取り組みを紹介するイベントとして地域の親子に向け開いている。

 今年は、学内と実習先企業の両方で学ぶ「デュアルシステム」を採用する大阪府立布施北高校が運営に参加。同校では志望する分野の企業に学生が1人で出向き、2年生で半期に10回、3年生で20回、授業として企業で実習を受け、社会の実際の姿を知って進路を決める。今回は3年生の起業家講座の授業の一環で仕事として依頼を受け、小学生を対象としたゲーム作りと運営を通じ、ニーズに応え納期を守るにはどのようにすればいいかを学んだ。同社では今年から、実習先として同校の学生を受け入れている。

 当日は、同社の「クレド推進委員会」「WLB(ワークライフバランス)委員会」「3S委員会」の目的を理解してもらおうと社員が企画したゲームや、コップやプラスチックケースなど同社の製品をシールで装飾する体験、学生が企画した「スリッパでエサやり」「ペットボトルダーツ」などを用意し、同社周辺は子どもたちの笑い声が響いていた。

 視察に訪れた野田義和東大阪市長は「市内の事業者が地域の人に向け、遊びを取り入れて知ってもらう工夫をしているのがいい。たくさんの企業でこういう取り組みをしてもらいたい」と話す。

 河北一朗社長は「毎年社員が準備をしていて、当日まで内容が分からないので僕もわくわくしている。会社の前の道路は通学路になっていて身近に感じてもらいやすいし、当社で作っているような小学生の時に使う文具は身近で記憶に残っていると思う。作っている商品を見てもらい、ものづくりの会社に興味を持ってもらいたい」と話し、社員や学生と共にイベントを盛り上げた。

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