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大阪府立中央図書館で「未来展」 府内工業系高校の生徒作品を展示

布施工科高校の展示

布施工科高校の展示

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 大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階展示コーナーで8月8日、大阪府内9校の工科高校と府立大学工業高等専門学校の生徒作品を展示する「未来展」が始まった。

茨木工科高校が展示する缶サット

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 後継者不足が課題となっているものづくり企業の未来へとつながる取り組みとして、7年ほど前に始まった同展。各校の特色をパネルと生徒作品で紹介する。

 淀川工科高校(大阪市)は、旋盤やフライス盤で加工した格子立方体などを展示。機械工作のほかグラフィックデザイン系の専科もある今宮工科高校(同)は、地域と連携して制作した地区案内板や商業印刷、ウェブページ、CGなどの実習をパネルで紹介し、茨木工科高校(茨木市)は、生徒が制作した空き缶サイズの模擬人工衛星「缶サット」を展示する。

 建設設備系の専科がある布施工科高校(東大阪市)は、電子工作実習や配管技能検定の作品を展示。堺泉北臨海工業地帯近くに学校を構える堺工科高校(堺市)は、ペットボトルのふたを油化し燃料として再利用する装置や空撮装置を展示する。

 ロボット工学専科や制御システム専科のあるメカトロニクス系を設ける藤井寺工科高校(藤井寺市)は二足歩行ロボット、府立大学工業高等専門学校(寝屋川市)は、寝屋川の民話「鉢かづき姫」をモチーフにした歩行できるキャラクター「はちかづきちゃん」を展示するなど、各校の特色を出した展示とした。

 総務企画課の上村厚貴さんは「地場産業に基づく学習をする学校もあれば、最先端の技術を学ぶ学校もあり、府立工業系高校の多様なものづくり学習について図書館利用者に知ってもらいたい。大阪の地場産業を感じることもできるのでは」と話す。

 開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館。今月20日まで。

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