レンタルスタジオ「Est-grand」の運営や人物写真の撮影・プロデュース、撮影会などを手掛ける光画社(東大阪市新喜多1、TEL 070-5040-7299)が9月17日、怪談イベント「幽宴その二」を開催する。
商業プロカメラマン歴約30年、針金やブリキで作品を作る立体造形作家としても活動するJYARIさんと、人物写真を中心に作家活動をし、個展やグループ展の開催、雑誌グラビアへの掲載などの活動を続ける高田一樹さんが共同で代表を務める同団体。2015年4月、5年ほど空き物件になっていた築50年の廃工場をベースに、採光や照明、背景、写真になった時のトーンなど、プロカメラマン目線で絵になる撮影空間を作り上げ、レンタルスタジオ事業を始めた。
スタジオ「玄」は、天井からの降水や横からの放水、水を貯めて撮影することが可能で、冬は温水を使うこともでき、血のりを使った撮影も可能。白一色のスタジオ「素」は、桜の木をペイントした装飾を施し、しっくいで壁を塗る。「壁紙を使うスタジオも多いが、しっくいを塗ったりレンガを積んだりするとモデルさんのテンションが上がる。作品作りにも協力し、よそにはできない作品を撮って帰ってもらえる」とJYARIさん。「水も電気も設備も整っている、安心して使える廃墟」と言い、コスプレイヤーや写真家、ミュージックビデオの撮影などに使われているという。
怪談イベント「幽宴」は、JYARIさんが以前運営していた緑橋のスタジオで3年前に第1回を開催。今回は2部制とし、1部では「中河内霊史探訪」と題し、「大阪七墓巡り」などの街歩きイベントを開く観光家の陸奥賢さんの案内で、旧奈良街道を中心に河内永和駅周辺の死者の痕跡をたどる。
2部は「光画社怪異絵噺」と題しスタジオを会場に移し、小説家の寒竹泉美さんとJYARIさんの共作フォトムービーの上映と怪談ライブを中心に、陸奥さんの大阪怪異譚、恐ろしさとエロスの写真作品上映などを予定。JYARIさんは「ゴシックホラーと怪談で納涼を感じてもらえれば」と参加を呼び掛ける。
開催時間は、1部=16時~、2部=19時~21時ごろまで。参加費は、1部・2部各2,000円(通しは3,000円)。定員は、1部=20人、2部=40人。