東大阪で「凹凸地形散歩の楽しみ方」講座 講師は大阪高低差学会・新之介さん

「ブラタモリの案内人が語る 凹凸地形散歩の楽しみ方」

「ブラタモリの案内人が語る 凹凸地形散歩の楽しみ方」

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 国指定史跡・重要文化財の鴻池新田会所(東大阪市鴻池元町、TEL 06-6745-6409)で10月7日、大阪高低差学会代表・新之介さんを講師に迎える歴史講座「ブラタモリの案内人が語る 凹凸地形散歩の楽しみ方」が開かれる。

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 縄文時代の地形をたどりながら、その土地の歴史や成り立ちを解き明かす中沢新一さんの著書「アースダイバー」に触発され、一人で大阪のアースダイバーを行いブログで発信していたという新之介さん。中沢さんと面会した際に「大阪の地形を盛り上げてほしい」と言われたことをきっかけに、3人の仲間とともに2013年2月、「大阪高低差学会」を結成した。

 同会では、大阪の地形の変化を観察し、その土地の地質や町の成り立ちを調べて年に2回、大人数でフィールドワークを行い大阪の地形を楽しむという活動をしており、新之介さんは「凹凸を楽しむ大阪『高低差』地形散歩」(洋泉社)など書籍執筆や、NHKの番組「ブラタモリ」の「大阪」と「大坂城・真田丸スペシャル」の案内人、講演などで活躍する。

 新之介さんによると、大阪平野は南北に伸びる上町台地を中心に、西側と東側に低地が広がる特徴的な地形をしており、縄文海進の時代、大阪平野は海の底にあり、淀川と大和川から流れ込む土砂の堆積により陸化。大阪が海に覆われていた時代に半島のように突き出た上町台地の先端部には難波津や倉庫群が置かれ、飛鳥・奈良時代には難波宮が2度にわたり造営された。戦国時代には豊臣秀吉が大坂城を築き、徳川により大坂城は拡張され、大阪の町は西側に広がり発展した。

 同講座では「スライドを中心にそのような大阪の地形の成り立ちや歴史を、地形の凹凸を切り口に分かりやすく解き明かしていく」と新之介さん。「大阪の地形入門編の講座なので、若い方や歴史に関心のない方も来ていただきたい」と話す。

 開催時間は14時~15時30分。参加無料。定員は先着100人。申し込みは9月23日10時から、鴻池新田会所のホームページで受け付ける。

 関連イベントとして10月15日には、史跡ハイキング「地形の凹凸と河内摂津国境をたどる」を開催。同館学芸員の別所秀高さんが案内人となり、平野・布施間に残るかつての河内摂津国境や村界をたどる。申し込み受け付けは10月1日から。

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