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東大阪に車いすスポーツ専用の屋外施設 スポーツ通じ心のバリアフリー化目指す

10月1日に行われたプレオープンの様子

10月1日に行われたプレオープンの様子

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 東大阪市内に10月29日、車いすスポーツ専用の屋外施設「東大阪市ウィルチェアースポーツ広場」(東大阪市若草町、TEL 072-985-0011)がオープンする。

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 市ではこれまで教育委員会内でスポーツ推進事業を行なってきたが、昨年10月、アジアで初開催する2021年のワールドマスターズゲームズのラグビーの開催場所が市花園ラグビー場に決定したことを受け、2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会、2021年のワールドマスターズゲームズに向け、スポーツを活用したまちづくりを推進する「スポーツのまちづくり戦略室」を開設。年齢や障害の有無にかかわらず、共に楽しめるウィルチェア(車いす)スポーツ推進のため、4月から同施設の開設に向け取り組んできた。

 同施設は大阪広域水道企業団が所有する駐車場の半面にあたる約4605平方メートルをウィルチェアスポーツ専用の広場として整備。「体育館など屋内の施設では、車いすソフトボールなどのプレーは難しく、床に傷がつくなどの理由で車いすの利用許可が下りないケースもある」とし、「障がい者だけが利用できる施設はあるが、健常者と障がい者が共に楽しみ、心をバリアフリー化することを目的にしたい」と、アスファルト面の屋外施設とした。施設の運営は日本車いすスポーツ振興協会に委託。

 種目によっては試合にはサイズが足りないものもあるが、車いすソフトボールやバスケ、ラグビーなどの練習や、競技用車いすを貸し出し体験することも可能。利用料は無料で予約が必要。利用時間は9時~18時(6月~9月は19時まで)。

 今月29日には、グランドオープンイベントを開催。関西チーム、東海チーム、関東チームによる車いすソフトボール対抗戦の観戦や、車いすソフトボール・車いすバスケットボールなどウィルチェアスポーツの体験会などを行う。10時からは、リオ・パラリンピックに出場した東大阪出身のパラアーチェリー選手・上山友裕さんをゲストに迎え、オープニングセレモニーを行う。

 同室の杉本たかさんは「運用しながら課題を探り、3年ぐらいをめどに今後の方向性を決めたい。スポーツを楽しめる人を一人でも増やせるよう、スポーツに触れられる機会をつくっていきたい」と話す。

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