大阪樟蔭女子大学(東大阪市菱屋西4)が、東大阪市・イオンリテールと連携し、花園ラグビー場をテーマにした弁当を開発した。
東大阪市とイオンは2016年12月、「ご当地WAON」カードの活用や地域の防災・安全安心に関すること、東大阪市花園ラグビー場の活用に関することなど、9項目において連携を図り、地域の活性化および市民サービスの向上を図ることを目的とした地域包括連携協定を締結。同大では2015年から、学生のアイデアを活用し、地域や行政、企業と連携して地域課題の解決や地域活性化を図るための「くすのき地域協創センター」を設立し、学生が主体的に地域の課題解決などに取り組む活動に対し支援する「イキ×ラボ・チャレンジプロジェクト」に取り組んでいる。
今回は、「ラグビーの聖地・花園という地域資源を生かした街づくり」の事業として、東大阪市内の大学である同大と連携。プロジェクトには健康栄養学科 調理学研究室・安藤真美教授のゼミ生が参加し、「健康増進・食育」を目的とした弁当の開発がスタート。関連企業との勉強会や打ち合わせ、試食会を重ね、同学科での学びをベースに栄養価や衛生面、コスト面なども考慮した6種類の弁当を開発した。
第1弾として11月29日から、「わんぱくサンドイッチ」(734円)、「大きなチキンのラグビー弁当」(429円)の2品を、イオンリテールの大阪府下33店舗で販売している。
「わんぱくサンドイッチ」は、週末イベントなどファミリーをターゲットにした商品で、シェアできるよう4種類のおかず系サンドイッチと2種類のデザート系サンドイッチを入れる。フルーツサンドは甘すぎないよう、ヨーグルトクリームでさっぱりと仕上げた。「大きなチキンのラグビー弁当」は、がっつり食べたい男性やラグビー観戦時の食事を想定したもので、ボリュームのあるチキンの揚げ物でインパクトの強い弁当とした。
参加した学生の近藤花江さんは「何度も話し合いや試食会を行い、その中で衛生面やコスト面に苦労した。考案した弁当を商品化することができたので、たくさんの人に味わってもらいたい」と話す。
販売期間は4月3日までを予定。わんぱくサンドイッチは週末と祝日のみ販売、両商品とも12月20日~1月2日は販売しない。同プロジェクトでは来年、新たに4種類の弁当を販売する予定。