東大阪市役所本庁舎1階多目的ホールで12月7日、「Art Planet東大阪市制施行50周年記念 東大阪市所蔵作品 お宝みせます展」が始まった。
1967(昭和42)年2月1日に、布施市、河内市、枚岡市の3市が合併して誕生した東大阪市。同展では50周年を記念し、50年間に寄贈された市所蔵作品の中から市ゆかりの著名人11人の作品を集め、50年を振り返る写真や資料とともに展示する。
絵画作品では、1953(昭和28)年、第38回院展に「庭」が初入選し、1990年には第75回院展内閣総理大臣賞受賞、1993年に紺綬褒章を受章した日本画家・長谷川青澄さんの日本画2点を展示する。長谷川さんは1967(昭和42)年から喜里川町に住み、1999年には東大阪市民美術センターの名誉館長に就任した。グリコのおもちゃデザイナーとしても知られる宮本順三さんの洋画、2010年に市民美術センターで特別展を開催した深沢幸雄さんの銅版画作品なども集めた。
会場には、高井田西に工房を構えていた釜師で、1978(昭和53)年に茶の湯釜の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された角谷一圭さんの釜や、萩井好斎さん、萩井一司さんらの工芸作品、市立三ノ瀬小学校が所蔵する塩川正十郎さんの書、花園図書館開館記念に司馬遼太郎さんが贈った直筆色紙などが並ぶ。
資料では、市史資料室所蔵の紙腔琴や計算機、蝋管セットなどの道具や、1972(昭和47)年前後に撮影された市内の写真、GHQが作成した盾津、玉川、英田地区の地図などを展示する。
「普段は市内各所に散らばっていて、一般公開されていないものもあるので一堂に集めて見せることができたらと思い企画した。一度にこの作品群を見られるのはこの会場だけ」と、人権文化部文化国際課の担当者。
開催時間は10時~17時(最終日は15時まで)。土曜・日曜休み。今月14日まで。