ねじ専門商社「サンコーインダストリー」(大阪市西区)の長田センター(東大阪市長田東5)が完成し、12月26日、竣工(しゅんこう)式が行われた。
1946(昭和21)年創業の「サンコーインダストリー」は、1989年に東大阪市本庄西に東大阪営業所と物流センターを開設。4号館まで増築した物流センターと外部倉庫があるが、取り扱いアイテムの増加に対応するため、従来から稼働する長田センターの隣接地約1826平方メートルに自動倉庫を増築した。
増築分のパレット倉庫は、幅約18メートル、奥行き約62メートル、高さ約22メートルで、収納数は、パレット=1万1872、パッキン=22万。同社の現在の取り扱いアイテムは約90万アイテムで、今回の増築により収納できる在庫数はこれまでの約2倍になった。同自動倉庫はパレットの上に多品種を載せられるのが特徴で、ハンディターミナルを利用し効率化を図るという。
竣工式に出席した野田義和東大阪市長は「地場産業のねじを扱っていただき、うれしく思っている。長田は関西の中心地で、関西の主要部分すべてに1時間で行けるのはここしかない。ここに新倉庫を作られたのは、御社が関西の中心から日本全国、世界へ伸びていくことの表れ」とあいさつ。同倉庫の壁面には、東大阪市のマスコットキャラクター「トライくん」やラグビーボールが描かれており、「東大阪を愛していただいているのを感じた」とも。
同社の奥山淑英社長は「吹田方面からラグビー場に行く人は近畿自動車道に乗る人が多いと聞き、ランドマークになればとラグビーボールやトライくん、当社のマスコットのペンギンをモチーフにしたデザインにした」と言い、「これからこの倉庫をフル活用し、商売を頑張っていきたい」と意気込んだ。
倉庫の完成を記念し、地域情報サイト「週刊ひがしおおさか」では「ねじ倉庫見学会」を企画。開催は来年2月3日10時~12時。物流センターや新倉庫を見学する。申し込みは「週刊ひがしおおさか」で受け付ける。同業者の参加不可。