大阪樟蔭女子大学(東大阪市菱屋西4、TEL 06-6723-8265)で1月27日、ライフプランニング学科公開シンポジウム「東大阪のフードスケープ(食景観) -天下の台所の右はじから-」が開かれる。
2017年に東大阪市が市制50周年、樟蔭学園が創立100周年、同大学ライフプランニング学科開設10年を迎えたことを機に、地域で「食」に関わるゲストを招いて東大阪から食の学びを発信したいと企画した同シンポジウム。同学科には2015年4月にフードスタディコースが開設され、食に関わる地元企業とのつながりができたことから「それぞれの地域史や文化が反映される『食』を通して東大阪を見つめてみると新たな発見があるのでは」と、今回のテーマに決めた。
第1部では、1933(昭和8)年創業、東大阪でスペシャルティーコーヒーの製造・販売、カフェ経営を手掛ける田代珈琲(永和1)の田代和弘社長による「コーヒーのワイナリー化」と、特殊な冷凍技術を強みに業務用高級食品を提供する三嶋フーズ(長田東3)の三嶋隆夫常務による「食品工場の未来 -物流と冷凍技術から-」の講演を行う。それぞれ独自の取り組みの紹介や、事業を通して見える東大阪の特徴などを話す予定。
第2部では、田代社長と三嶋常務、東大阪市経済部の河内俊之部長、同学科長の萩原雅也教授によるパネルディスカッションを行う。
「フードスケープ(食景観)という耳慣れないテーマを取り上げているが、食は毎日私たちが生きていくために欠かせないものであり、生活に最も身近なもの。しかし同時に、食材の生産、食品の流通などを通して遠く離れた場所との幅広く複雑なつながりを持つ、まさにモノ・ヒト・コトがつくり出す景観として捉えられものでもある」と萩原教授。「知られざる東大阪のフードスケープの一端について紹介し、食を通したまちづくりについても考えてみたいと思うので、東大阪や食の未来に関心を寄せている方に一人でも多く参加いただければ」と呼び掛ける。
開催時間は13時30分~16時10分。申し込みはウェブサイト、ファクス(FAX 06-6723-8302)で受け付ける。締め切りは1月23日。