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近大の学生団体「あきばこ家」、4軒長屋を改修 若いファミリー層意識

同プロジェクトを手掛けた「あきばこ家」のメンバー

同プロジェクトを手掛けた「あきばこ家」のメンバー

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 近畿大学の建築会学生部会 建築研究会「あきばこ家」が改修を手掛けた、東大阪・小若江商店街近くの4軒長屋(東大阪市小若江2)の一部が完成し2月4日、内覧会が開かれた。

1階のダイニングスペース

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 同大学公認の学生団体「あきばこ家」は、建築学部の学生により2014年に発足した。補修・改修工事を通じ、再利用化することで空き家問題の解決を目指す。2016年6月には近鉄大阪線・長瀬駅近くにある築86年の長屋をリノベーションし、イベントスペース付きの地域交流サロンと学生用住宅の機能を併せ持つ「ながせのながや」が完成。オーナーへの提案・設計などを担当したほか、サロンの運営もしている。

 今回の改修プロジェクトは、4軒長屋の大家が2016年12月、「ながせのながや」を見学したことから改修を依頼。同プロジェクトでは35人の学生が主体となり、現況調査・改修案の作成・提案・工事の手伝いを担当した。以前から若い人にも住んでもらえるようにしたいという要望があったことから、高齢者と学生が住むシェアハウスを提案したが、運営や不動産流通の知識が足りず、1回目の提案は破棄された。その後、若いファミリー層や学生向けの賃貸物件としてリノベーション案を提出。11月に着工し、学生も工事に加わって4軒のうち2軒を完成させた。

 改修案は、「長屋の形を残しながら外にあった風呂を家の中に造り、床を上げる代わりに天井を取って空間が感じられるようにした。壁紙や床材はシンプルなものを選び、キッチンの建具やサッシは黒で統一して締まりが出るようにデザインした」と、副代表の永田大樹さん。築50年の長屋のうち1軒は20年以上空き家の状態で、4軒とも改修前の状態はさまざま。「床が腐っていたり、トイレが水洗でなかったりするため、別の業者を入れなければならないなど想定外のことがあり、来年度に入居できるよう短期間で工事を終えなければならず、大変だった」と話す。

 2月中旬ごろには4軒全てが完成する予定。

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