人材派遣・職業紹介業を営むネクサス(東大阪市御厨南3、TEL 06-4308-8688)が開発するネイル用シール「古墳ネイルシール」に1月30日、新色のピンクが加わった。
「当時はキャラクターを作ることがはやっていた」と2013年ごろ、社内でキャラクター案を募った同社。創業年と森賢一社長の誕生年の干支(えと)が同じイノシシで、社員投票の結果、社員が羊毛フェルトで作ったイノシシのキャラクターが選ばれた。キャラクターは「ねくさすん」と名付けられ、グッズを作ったが当初はノベルティとして配布するしかなく、「キャラクターを生かした活動ができないか」と、「ラグビーのまち東大阪」にちなんでラガーシャツを着せたキャラクター「らがーすん」を開発。ストラップ付きのぬいぐるみを製作し、高校ラグビーの会場などで販売してきた。
森社長と同社に在籍する姉の緑さんは羽曳野市出身。緑さんは小学生の頃から古墳が好きで古代ロマンに夢を抱く。1人で2カ月間滞在して世界遺産のピラミッドを見てきたが、「ピラミッドと比べると地元の古墳の方がすごいと感じた」と言い、「私の大好きな古墳が世界遺産になればいいのに」と、同じ古墳を見て育った弟の森社長に協力を要請。前方後円墳の衣装をまとったキャラクター「ねくさふん」のぬいぐるみを製作し、会社のキャラクターとして古墳の物語性をSNSなどで発信している。
ぬいぐるみを作った後、「大好きな古墳と24時間一緒にいたい」と考案したのはネイルシール。2016年の発売当初は古墳らしく緑色だけだったが、販売をしていくうちに要望があり、白や黒などカラーを展開。「古墳好きの人には埴輪(はにわ)好きな人が多い」と、昨年11月末にデザインをリニューアルし、埴輪のデザインも加えて要望の多かったピンクを発売した。
同社は、藤井寺市と羽曳野市で構成する百舌鳥(もず)・古市古墳群の世界文化遺産登録を応援する「もずふる応援隊」の隊員として、さまざまな古墳イベントに参加し、ネイルシールなどのグッズを販売している。
緑さんは「いつも古墳に興奮している。世界遺産になったらエジプトに布教活動に行きたい」と目を輝かせる。
古墳ネイルシールの価格は520円。松竹芸能道頓堀角座広場(大阪市中央区道頓堀1)の「堺体験所」や同社へのメール注文で購入できる。