東大阪市経済部商業課がラグビーワールドカップ2019花園開催を盛り上げようと製作した市内商業者向けのPRツールが3月12日、完成した。
ラグビーにちなんだ商品を開発したり、商店街で英会話教室を開いたりするなど、市内にはラグビーW杯開催に向けた取り組みをする店や商店街があるが、同課では「取り組んでいるのは一部だけで、市内はいまいち盛り上がりに欠けている」と感じているという。市内の身近な店や金融機関で使うことで「ラグビーのまち」のアピールとW杯開催に向けて機運を高めたいと、店舗用のPRツールを製作した。
製作したのは、つり銭トレー、メッセージボード、三角柱形状の卓上POP2種類。つり銭トレーは、底部のブラシ部分を芝生に見立てフィールドに見えるようデザイン。縁には改修後の市花園ラグビー場のバックスタンドをイメージし、「HANAZONO」の文字をあしらった。
メッセージボードは、市のマスコットキャラクター「トライくん」とラグビーボールをデザインしたもので、レジや商品の近くに置き、応援メッセージやお薦め商品を記入して使う。卓上POPは2種類あり、一つは「ラグビーのまち」をアピールするもので、花園ラグビー場の紹介や、ラグビーに関連する市の取り組みを紹介。もう一つは、近鉄ライナーズ所属のトンプソン ルーク選手を起用し、ラグビーの用語解説や基本ルールなどを記載した。
同ツールは、東大阪市小売商業団体連合会(TEL 06-6725-2044)加盟店などに配布。市内商業者の個別申し込みは同連合会まで連絡が必要。先着順。同連合会では「ラグビーのまち東大阪 聖地花園」と書いたのぼりも作り、市内商店街に設置する。
同課の井上博貴さんは「会計時や料理が出てくるまでの間などに見てもらいたい。店の人と買い物に来た人の間にラグビーの会話が生まれるきっかけになり、各店がラグビーに関連するサービスを自発的に考えてくれるようになれば」と期待を寄せる。