大阪樟蔭女子大学(東大阪市菱屋西4、TEL 06-6723-8265)で5月27日、「認定絵本士養成講座」開設記念講演会が開かれる。
絵本専門士は絵本専門士委員会(事務局:国立青少年教育振興機構)が認定する民間資格で、同機構では2014年度に絵本専門士を養成する「絵本専門士養成講座」を開設。絵本に関する知識を学び、読み聞かせの技術を習得することで、子どもの成長に合わせて絵本を選び、効果的な読み聞かせをすることができるようになる。資格取得者は幼稚園や学校、図書館、医療機関など、さまざまな分野で活躍しており、資格取得者は4期計約220人。受講には一定の知識と実践経験が必要で、5期の同講座には60人の定員に対し800人以上の応募があるなど、競争率の高い講座となっている。
同機構では、若い人にもっと関心を持ってもらい活動に参画してもらおうと、大学や短大などの授業の中で学ぶことができる「認定絵本士養成制度」を創設し、2019年度から開始。絵本専門士養成講座に準拠したカリキュラムで「認定絵本士養成講座」を開設し、学生は授業科目の単位を修得することで認定絵本士の称号を得ることができ、保育所や幼稚園、小学校などでの3年以上の経験を積んだ後、絵本専門士委員会から認められることにより絵本専門士に認定される。
大阪樟蔭女子大学の児童教育学部は創設から70年と西日本で最も歴史があり、学生の8割は幼稚園教諭一種免許状、保育士、小学校教諭一種免許状の3免許・資格を取得し卒業。就職者の9割は教育者として活動しているなどの特徴がある。国内で初めて認定絵本士養成講座の認定校に選ばれ、全国の教育機関に先駆け本年度から試行。試行校は、同大学と千葉敬愛短期大学の2校のみ。
同講演会では、絵本専門士委員会の副委員長でノンフィクション作家の柳田邦男さんが、実体験としての読書の大切さ、子どもにとっての絵本の有用性などについて講演するほか、絵本専門士委員会の委員3人が、絵本や子どもの読書活動が成長に及ぼす影響に関して討論する。担当者は「絵本専門士や認定絵本士に興味がある方だけでなく、保護者や先生、学生にも聞いてもらいたい」と話す。
開催時間は13時30分~15時30分。入場無料。定員350人。参加には事前申し込みが必要。