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東大阪の工具メーカー「ロブテックス」創業130年 「DIYを文化にしたい」

9月1日には小型シェルフ作りのワークショップを開催

9月1日には小型シェルフ作りのワークショップを開催

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 総合工具メーカーのロブテックス(東大阪市四条町)が今年、創業130年、モンキレンチ製造90年を迎えた。

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 1888(明治21)年、創業者の伊藤兼吉さんが馬用の毛刈り器をヒントに両手式バリカンを発明。当時のバリカンは舶来の高級品しかなく、同社が製造販売した安価で使いやすい国産のバリカンは、たちまち理髪業界に広まり、1923(大正12)年、バリカンの製造を目的とした日本理器を設立。理髪用のバリカン製造工場として当時、日本一の規模を誇った。

 1927(昭和2)年には工具部を増設し、鍛造作業工具の製造に着手。当時の工具は欧米からの輸入品で職人でも高価で手に入れることが難しいものだったため、「日本製で安くて良い品ができないか」と試作を繰り返し、翌年にはモンキレンチの開発に成功。1929(昭和4)年からエビ印のロブスターブランドとして売り出した。1932(昭和7)年には、国産初のオールドロップフォージング(全型打鍛造)によるモンキレンチとプライヤの開発に成功し、手軽に手に入る、安価で精度の高い工具の量産化を可能にした。

 同社では、作業工具や電設工具、ファスニングツール、切削工具など、職人向けから家庭用まで現在約1980点の商品をそろえる。狭いところで作業しやすいようレンチの柄を切って使っている職人の意見を取り入れて柄の短いレンチを製品化するなど、常にプロの意見を反映させた製品作りをしているという。

 地引俊爲社長がアメリカ滞在時に「日本はものづくり大国といわれる割には自分たちで物を作っていない。アメリカはDIYをするが、日本のものづくりは会社がしていて家庭ではしていない」と感じたことから、現在はプロが使いやすい商品の展開に加え、DIYを文化にすることにも取り組む。小学校の授業や地域のイベント、百貨店などでワークショップを行い、一般や子どもたちにものづくりの機会を提供している。

 9月1日には「DIY FACTORY KIDS FES 2018」のプログラムとして、同社で小型シェルフ作りのワークショップを開く。ワークショップでは、のこぎりや穴あけ、塗装、組み立ての体験をし、好みの色のシェルフを作る。参加費は2,000円(オリジナルトートバッグ付き)。開催時間は10時、13時30分の2回で、定員は各回10人。対象は小学生以上、保護者同伴。担当者は「プロの道具を使う工作体験。アットホームな雰囲気で行うので気軽に参加してほしい」と呼び掛ける。

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